FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は続伸:米FOMC開催を控え方向感出ず

NYダウは43.17ドル高の33876.78ドル、ナスダックは20.62ポイント高の13259.14ポイントで取引を終了した。来週に連邦公開市場委員会(FOMC)を控え動きづらい展開となったが、寄り付き後はハイテク株の買いに支えられ、午前中は堅調に推移した。NYダウは前日まで3日続伸、利益確定の売りも出やすく一時マイナスに転じる場面があったがプラス圏を回復した。ナスダック指数は下げ幅を縮めるも好材料が出た銘柄を中心に買いが続いた。材料に乏しく、来週に連邦公開市場委員会(FOMC)を控え動きづらい週となったが、主要株式指数は週を通じて小幅に上昇した。VIX指数は13.65から13.83へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:欧米イベント控え様子見ムード

ドル/円は、『日銀は来週15-16日に開く金融政策決定会合で、大規模金融緩和策の維持を決める公算が大きい』との報道を手掛かりに円売り・ドル買いが進み、一時139.73円まで上昇した影響が残った。ただ、一目均衡表転換線が位置する139.69円がレジスタンスとして意識されると伸び悩む展開となり、139.03円付近まで下押しした。もっとも、13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードは強く、大きな方向感は出なかった。

 

ユーロ/ドルは、米長期金利が上昇した一方、独長期金利が低下したことでユーロ売り・ドル買いが優勢となった。ユーロクロスの下落につれた売りも出て、一時1.0743ドルと日通し安値を更新した。市場では『欧州中央銀行(ECB)定例理事会やFOMCなど重要イベントを来週に控えた週末とあって、ポジション調整目的の売りが出やすかった』との指摘があった。

 

NY原油先物市場は続落:需要減少への思惑が残り売り優勢に

NY原油先物市場は70.10ドル‐71.77ドルのレンジ相場となった。米イランの核合意の噂が流れた水準まで戻す局面もあったが、本日発表された中国の経済指標が市場予想より弱い結果となったことが重しになり、続落して引けた。ユーロに対してドルが買われたことも、原油先物の上値を抑える要因になった。米国市場の前半にかけて71.77ドルまで買われたが、需要減少の思惑は消えていないため後半にかけて売りが強まる展開となった。通常取引終了後の時間外取引で70.10ドルまで下落し、その後も主に70ドル台前半で推移した。

 

NY金先物市場は小反落:米長期金利の下げ渋りから売り優勢に

NY金先物市場は1971.00‐1987.80ドルのレンジ相場となった。週末を前に小幅な値動きだったが、カナダの雇用統計が市場予想を下回るとカナダ金利と米金利が低下し、金先物は一時上昇した。しかしながら、米金利は徐々に下げ幅を取り戻し、プラス圏を回復すると、ユーロに対してドル買いが進んだこともあり、金先物も上値が重くなり小幅に反落して引けた。米国市場の序盤に1987.80ドルまで買われたが、ポジション調整的な売りが入ったことで1971.00ドルまで下落した。その後、1983.20ドルまで戻したが、米長期金利が下げ渋ったことから買いは続かなかった。通常取引終了後の時間外取引では1975ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は反落:米重要イベント控えポジション調整の売り優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は下落)4.60%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い3.74%で終了した。5月米消費者物価指数(CPI)や米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを来週に控えた週末とあって、ポジション調整目的の売りが出やすかった。

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