FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:米長期金利の高止まりや原油価格下落を嫌気

NYダウは39.73ドル高の26486.78、ナスダックは52.50ポイント安の7735.95で取引を終了した。アジア・欧州株がほぼ全面安となったほか、コロンブスデーの祝日で主要経済指標などの発表も無く、上値の重い展開となった。米長期金利の高止まりや原油価格の下落を嫌気して売りが先行した。北京を訪れたポンペオ米国務長官が中国側に冷遇されたことで、『米中間の対立激化が鮮明になった』ことも投資家心理を冷やした。下げ幅は一時220ドルを超えた。ただ、一段の下値を探る材料に乏しく上げに転じて取引が終了した。11から本格化する7-9月期決算内容を見極めたいとの思惑も広がった。VIX指数は14.22から15.69へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米ドルは欧州通貨に対して強含み

ドル/円は、アジアや欧州の株式相場が軟調に推移した流れを引き継いで米国株相場も下落スタートした。NYダウの下げ幅が一時220ドルを超えると投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。一時112.82円と日通し安値を付けた。ただ、米国債券相場がコロンブスデーの祝日で休場だったため、米長期金利の動向を警戒した動きが一服した。NYダウが持ち直したことでドル/円にも買い戻しが入り113.25円付近まで値を戻した。 ユーロ/ドルは、NY市場に限れば下値の堅さが目立った。イタリア予算を巡るEUとの対立を懸念した売りが先行し、一時1.1460ドルと8月20日以来の安値を付けた。ただ、売り一巡後はドル/円の下落に伴うユーロ買い・ドル売りが入ったため1.1499ドル付近まで戻した。 

 

NY原油先物市場は小反落:供給減少を補うとの報道を受け売り優勢に

NY原油先物市場は一時73.07ドルまで売られたが下げ渋った。サウジアラビアがイラク減産による供給減少を補う意向とのニュースを一部通信社が報道したこことを受けて売りが優勢となった。ただ、問題なく原油供給が行われるか不透明感が強く、下落幅を大きく縮小して引けた。ドル高・ユーロ安の相場展開となっていることも嫌気された。

 

NY金先物は反落:米ドルが欧州通貨に対して強含みを嫌気

NY金先物市場は一時1186.00ドルまで売られた。ユーロやポンドなどに対するドル上昇がドル建て金相場の押し下げにつながった。ユーロやポンドなど欧州通貨の売り材料となったイタリア財政懸念や英国のEU離脱の先行き不透明感によるリスク回避の強まりは、金価格の下支えに要因にはならなかった。ポジション調整目的とみられる売りがやや多かった。

 

米国債市場はコロンブスデーで休場

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