FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は続伸:米債務上限交渉の妥結期待から買い優勢に

NYダウは115.14ドル高の33535.91ドル、ナスダックは188.27ポイント高の12688.84ポイントで終了した。週次失業保険申請件数の減少を受けて追加利上げ観測が強まり、金利高を警戒した売りに寄り付き後は下落した。その後、マッカーシー議長が来週にも下院で債務上限問題を討議する見通しを示すと債務上限交渉の妥結期待が強まり、相場は上昇に転じた。ハイテクは値ごろ観からの買いが続き終日堅調に推移し相場を支援。終盤にかけて上昇幅を拡大し終了した。VIX指数は16.87から16.05へ低下した。

 

NY外国為替市場:米利上げ継続観測から米長期金利上昇でドル買い

ドル/円は、5月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことをきっかけに、全般ドル買いが先行した。米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するローガン米ダラス連銀総裁が『現在のデータは利上げ停止を正当化しない』と発言したこともドル買いを促し、一時138.75円と昨年11月30日以来の高値を更新した。ブラード米セントルイス連銀総裁が『インフレに対する保険政策として利上げを続けることを支持する』と述べたことも相場の支援材料となった。米債務上限問題を巡る与野党協議が進展するとの期待から米国株が底堅く推移したことも投資家心理の改善につながり、円売り・ドル買いを誘った。米共和党のマッカーシー下院議長は『(債務上限交渉)合意に至る道筋が見えている』と述べ、来週にも下院で採決できるとの見方を示したほか、シューマー米上院院内総務(民主党)も『下院通過後速やかに上院でも採決する』との考えを示した。

 

ユーロ/ドルは、米経済指標の上振れや米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派的な発言を受けて、FRBが6月も利上げを継続するとの観測が改めて浮上した。米金利の上昇とともに全般ドル買いが優勢となり、一時1.0763ドルと3月27日以来の安値を付けた。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する『フェドウオッチ』によると、6月13-14日のFOMCでは0.25%の利上げ確率が約38%まで上昇し、据え置きの確率が約62%まで低下した。

 

米原油先物市場は反落:ドル高を嫌気した売り優勢に

NY原油先物市場は71.42ドル‐72.87ドルのレンジ相場となった。米利上げ停止観測の後退から対ユーロなどでドル高が進むと、ドル建てで取引される原油の割高感が意識され、売られる展開となった。ロンドン市場で72.87ドルまで買われたが、ドル高を意識した売りが増えたことで米国市場の後半にかけて71.42ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引では主に72ドルを挟んだ水準で推移した。

 

NY金先物市場は3日続落:米長期金利上昇とドル高を嫌気した売り

NY金先物市場は1954.40‐1988.80ドルのレンジ相場となった。良好な米経済指標や相次ぐ米当局者からのタカ派発言を受けて米長期金利がこの日も大幅に上昇。金利を生まない金には売りが集まった。アジア市場で1988.80ドルまで買われたが、ドル高や米長期金利の上昇を意識した売りが強まり、米国市場の中盤にかけて1954.40ドルまで下落。その後は下げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では主に1960ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は続落:良好な経済指標とタカ派発言受け売り優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した米2年債利回りは前営業日比0.10%高い(価格は下落)4.26%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.09%高い3.65%で終了した。米経済指標の上振れや米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派的な発言を受けて、FRBが6月も利上げを継続するとの観測が改めて浮上すると債券売りが広がった。利回りは一時3.6553%前後と約2カ月ぶりの高水準を記録した。

 

米中古住宅販売は2ヵ月連続で減少:US Dashbosrd

全米不動産協会(NAR)が18日発表した4月の米中古住宅販売件数は428万戸と前月から3.4%減った。減少は2ヵ月連続で、市場予想430万戸を下回った。中古住宅販売価格の中央値は38万8800ドルと前月から上昇したが、1年前より1.7%下落した。NARは「住宅販売は一進一退を繰り返しているが、最近の循環的な低水準を上回っている」と指摘した。「ここ数カ月の住宅ローン金利の変動や、低水準の在庫が影響した」と分析した。

 

メキシコ中銀は政策金利を11.25%に据え置き:予想通り

※中銀声明

・「今回の決定は前回一致」

・「労働市場は強い状態」

・「ヘッドラインのインフレは低下し続けているが、まだ高い水準」

・「経済はディスインフレプロセスに入ったと考えられる」

・「政策金利を現在の水準で長期間維持する必要がある」

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ