★米国株式市場はまちまち:貿易摩擦に対する懸念から売り優勢
NYダウは157.13ドル安の25178.61、ナスダックは27.51ポイント高の7588.32で取引を終了した。前週の雇用統計で非農業部門雇用者数が大幅に増加した一方で、平均時給の伸びが鈍化したことから、利上げペース加速への懸念が後退し、買いが先行した。米国と欧州連合(EU)間の貿易摩擦に対する懸念がくすぶるなか、資本財関連株などを中心に売りが出た。位置維持180ドル超下落する場面も見られたが、上場来高値を更新したアップルなどIT関連銘柄が相場を下支えした。VIX指数は14.64から15.78へ上昇した。
★NY外国為替市場:米長期金利低下で全般ドル売り
ドル/円は、手掛かり材料に乏しいなか、しばらくは106円台半ばでもみ合いとなっていたが、米長期金利が低下幅を拡大するとややドル売りが優勢になった。日経先物が170円超安まで下げたことなども相場の重しとなり、アジア時間につけた安値の106.36円を下抜けて一時106.32円まで下押しした。また、米国債入札でサプライズなく、利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。ユーロ/ドルは、欧州時間にユーロ売りが強まった流れを引き継いで、一時1.2292ドルまで下げた。ただ、前週末安値の1.2273ドルが目先のサポートとして意識されると売りも一服した。米長期金利低下で全般にドル安が進んだこともあり1.2345ドルまで反発した。
★NY原油先物市場は反落:米シェールオイルの生産増加見通しを嫌気
NY原油先物市場は一時60.67ドルまで売られた。米国内のシェールオイルの生産拡大を示す政府報告が売り材料となった。NYダウが下落したことや、米通商政策に対する市場の懸念は払拭されていないことも、原油価格の上昇を抑える要因となった。
★NY金・銀先物市場は下落:ポジション調整の売買が主体
NY金先物市場は一時1315.30ドルまで売られた。NYダウの軟調推移や米長期金利の低下を意識した買いが入ったが、米国の雇用拡大を受けて利上げペースが加速する可能性も残されているとの見方が多く、金価格は伸び悩んだ。市場では、この日はポジション調整的な売買が主体となったとの指摘があった。
★米国債券市場では反発:入札終了で需給懸念後退を好感
米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は下落)2.87%で終了した。13日発表の米消費者物価指数(CPI)を前に持ち高調整目的の買いが入った。この日実施された米3年債入札は『好調』、米10年債入札は『やや低調』だったが、入札を消化したことで需給懸念が後退した。
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