★米国株式市場は続伸:米成長見通しの改善と長期金利低下を好感
NYダウは387.40ドル高の33390.97ドル、ナスダックは226.02ポイント高の11689.01ポイントで取引を終了した。長期金利の上昇が一段落したため安心感から買われ、寄り付き後は上昇した。2月ISM非製造業景況指数が予想を上回り、成長見通しの改善も手伝い続伸した。さらに、金利低下がハイテクの買戻しにもつながり、相場を支援した。終日堅調に推移し、終盤にかけて上げ幅を拡大し終了した。VIX指数は19.59から18.49へ低下した。
★NY外国為替市場:大幅利上げ観測が後退でドル売り優勢に
ドル/円は、タカ派とされるボスティック米アトランタ連銀総裁が前日に『21-22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げを支持』と述べたことで、0.50%の大幅利上げ観測が後退した。米長期金利の低下とともにドル売りが優勢となり、一時135.81円まで下げた。2月米ISM非製造業指数が55.1と予想の54.5を上回ったことが伝わると、136.42円付近まで下げ渋る場面もあったが戻りは限定的だった。週末を控えたポジション調整目的の円買い・ドル売りも入り、5時過ぎには135.75円と本日安値を更新した。なお、米連邦準備理事会(FRB)はこの日、半期に一度の金融政策報告書を公表し、『FRBは高インフレが経済にもたらす課題を痛感しているとし、2%のインフレ目標達成を強く確約する』と表明した。また、『FOMCは対応のために急速な利上げを行い、保有証券の縮小を続けた』とし、『FF金利を継続的に引き上げることが適切と予想している』との見解を示した。パウエルFRB議長は来週7-8日、同報告書をもとに米上下両院の委員会で議会証言を行う。
ユーロ/ドルは、NY勢参入直後に一時1.0630ドルまで上げたものの、予想を上回る2月米ISM非製造業指数を受けてユーロ売り・ドル買いが強まると1.0589ドルと日通し安値を付けた。ただ、米10年債利回りが3.95%台まで低下すると再びドル売りが優勢となり、1.0639ドルと日通し高値を付けた。週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入った。
★NY原油先物市場は上昇:米長期金利低下と株高を好感した買い
NY原油先物市場は75.83ドル‐79.87ドルのレンジ相場となった。米国市場の前半にかけて75.83ドルまで下げたものの、まもなく反転。米国市場の終盤にかけて米長期金利の低下や株高を受けて79.87ドルまで一段高となった。通常取引終了後の時間外取引でも79ドル台後半で推移した。米国市場の前半にかけて75.83ドルまで下げたものの、まもなく反転した。米国市場の終盤にかけて米長期金利の低下や株高を受けて79.87ドルまで一段高となった。通常取引終了後の時間外取引でも79ドル台後半で推移した。
★NY金先物市場は反発:米金利低下と需要増加への期待高まり買い優勢
NY金先物市場は1842.00‐1862.60ドルのレンジ相場となった。予想を上回る2月米ISM非製造業指数を受けて一時売りが入る場面もあったが、米長期金利の大幅低下したことや、2月Caixin中国サービス部門PMIの強い結果を受けて中国の景気回復を背景に同国の金需要増加への期待が高まっていることを背景に堅調な動きとなった。アジア市場で1842.00ドルから1850ドル台に上昇した。米国市場の中盤にかけて1844ドル台まで反落したが、長期金利低下やドル安を受けて反転し、通常取引終了後の時間外取引で1862.60ドルまで一段高となった。
★米国債券市場は反発:米FRBの大幅利上げ観測後退で買い優勢に
米国債券市場で中長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米2年国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)4.86%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.10%低い3.96%で終了した。前日のボスティック米アトランタ連銀総裁のハト派的な発言を受けて、3月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%の大幅利上げ観測が後退した。債券を買い戻す動きが広がった。足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いも入った。
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