FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★ツイッターを昨年まつよりスタートしました。『米倉教公(フジトミ証券)』で検索いただきますと、ショート市場コメントを早朝から発信しています。また、今までのような市場コメントもアクセス可能となります。宜しかったら、ツイッターからの情報もご覧ください。

 

米国株式市場は上昇:投資家心理の改善で底堅い展開

NYダウは205.57ドル高の33949.41ドル、ナスダックは199.06ポイント高の11512.41ポイントで終了した。10-12月期国内総生産(GDP)が予想を上回ったため景気見通し改善に伴う買いに寄り付き後は上昇しました。金利高を警戒する売りに一時NYダウは下落に転じる局面もあったが、投資家心理の改善で買い意欲が強く、終日底堅い展開となった。ハイテクは買戻しが継続した。終盤にかけ主要株式指数は上げ幅を拡大し、終了した。VIX指数は19.08から18.73へ低下した。

 

NY外国為替市場:良好な米経済指標受けドル買いが先行

ドル/円は、10-12月期米国内総生産(GDP)速報値や12月米耐久財受注額、前週分の米新規失業保険申請件数などが予想より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行した。前日の高値130.58円を上抜けて一時130.62円まで値を上げた。ただ、買い一巡後は130円台前半で伸び悩んだ。好調な米7年債入札後に米長期金利が上昇幅を縮めると円買い・ドル売りが小幅に入った。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げが確実視される中、カナダ中銀(BOC)と同様に今後は利上げをいったん停止する可能性を示唆するのではないかとの思惑も浮上している。

 

ユーロ/ドルは、堅調な米経済指標が相次いだことを受けて全般ドル買いが先行した。米10年債利回りが一時3.51%台まで上昇したことも相場の重しとなり、前日の安値1.0857ドルを下抜けて一時1.0851ドルまで値を下げた。市場では『ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いのフローが観測された』との声も聞かれた。ただ、売り一巡後は下げ渋った。欧州中央銀行(ECB)が大幅な利上げを継続するとの観測を背景にユーロ買い・ドル売りも入りやすく、1.0894ドル付近まで下げ幅を縮めた。

 

NY原油先物市場は続伸:米経済の底堅さを好感し買いが先行

NY原油先物市場は79.92ドル‐82.14ドルのレンジ相場となった。10-12月期米GDPが予想比上振れするなど米経済の底堅さが確認されたことを受け、82ドル前半まで買いが先行した。軟調な天然ガス相場に引きずられて上昇幅を削る場面もあったが、中国のコロナ政策転換を背景とした石油需要増への期待は根強く、一巡後は再び下値を切り上げた。アジア市場で79.92ドルまで下げたが、需要増加の思惑が浮上し、ニューヨーク市場の序盤にかけて82.14ドルまで買われた。ただ、その後は伸び悩み、通常取引終了後の時間外取引では81ドルを挟んだ水準で推移した。

 

NY金先物市場は6日ぶりに反落:良好な米経済指標受けたドル高を嫌気

NY金先物市場は1918.40-1949.80ドルのレンジ相場となった。序盤に発表された10-12月期米GDP速報値や前週分の米新規失業保険申請件数などが予想より強い内容だったことを受け、安全資産とされる金を手放す動きが進んだ。一時1918ドル台まで売られた。もっともその後、米金利が上げ幅を縮小すると供に金も下値を切り上げた。アジア市場の序盤で1949.80ドルまで買われが、その後はじり安となり、ドル高を意識してニューヨーク市場の後半にかけて1918.40ドルまで下げた。その後、押し目買いが観測されたが、通常取引終了後の時間外取引では主に1931ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は反落:良好な米経済指標結果受け売りが優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米2年国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)4.17%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.06%高い3.50%で終了した。10-12月期米国内総生産(GDP)速報値が予想を上回ったことで、米景気減速への過度な懸念が和らぐと安全資産とされる米国債に売りが出た。米7年債入札が好調だったことから下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。

 

米GDPはインフレ下でも市場予想を上回る:US Dashboard

26日に発表された2022年10~12月期の米実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、前期比の年率換算で2.9%増だった。上方修正された7~9月期の3.2%増には届かなかったものの、市場予想の2.3%増を上回った。高インフレの下でも底堅い経済成長が続いたことが示された。直近の2四半期(7~9期、10~12月期)ともに米経済の地力を示す潜在成長率の2%程度を上回る伸びとなった。

 

米アクティブ投資家の株式エクスポージャーの水準が拡大

全米アクティブ投資協会(NAAIM)が会員の運用会社に米国株の保有状況を聞き取りして算出する「NAIM持ち高指数」は、25日時点で75.23%と前週比で10.16ポイント上昇した。S&P500種株価指数が4000超まで上昇する中、アクティブ投資家の株式エクスポージャーは一層拡大し、2022年4月上旬以来10カ月ぶりの水準をつけた。

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