FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

『クリスマス』の祝日振替休日でNY市場は休場

米国株式市場、NY原油先物、NY金先物、米国債券市場は休場

 

NY外国為替市場:閑散相場で小幅な値動き

ドル/円は、米国が「クリスマス」の祝日振替休日のため、主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続いた。ドル/円は上げ渋り、133.08円から132.89円まで弱含み、132.92円で取引を終了した。ポジション調整的なドル売りが観測された。

 

ユーロ/ドルは、もみ合い相場が続いた。1.0634ドルから1.0624ドルまで下げた後、1.0632ドルまで戻しており、1.0631ドルで引けた。

 

本邦長期金利が大幅上昇:2年金利は7年8カ月ぶり高水準

26日朝方は長期金利が0.345%と同0.025%低下する場面があった。日銀が金利上昇をけん制するために国債買い入れを増やす方針で、債券需給の引き締まりを見込んだ買いが先行した。しかし、日銀が予想に反して長期金利の許容する変動幅の上限を引き上げたことで市場の動揺が続くなか、年末で市場参加者が少ないのもあって小口の売りで長期金利が上昇しやすい状況となった。超長期金利の利回りも一服している。新発20年物国債利回りは前週末比0.05%低い1.500%で推移している。午前には1.470%まで低下する場面があった。中期債にも売りが優勢だった。新発2年債の利回りは一時0.025%と同0.025%上昇し、2015年4月以来7年8カ月ぶりの高水準をつけた。新発5年債利回りは同0.035%高い0.235%で推移している。日銀は26日、入札方式による定例の国債買い入れオペを5本実施した。オペ結果については総じて落札した利回りは市場実勢よりも低く(価格は上昇)、国債の品薄感を映す結果だと受け止められたが、債券相場の支えとならなかった。日銀の黒田総裁は26日、長期金利の上限を引き上げたことについて『出口の一歩ということでは全くない』との考えを示したが、材料視する動きは目立たなかった。

 

中国ではコロナ回復者の旅行予約が急増か

中国本土でいち早く新型コロナウイルスの感染拡大した北部地域で、旅行に出かける回復者が急増しているもよう。ある海南省の旅行代理店によると、一時はゼロ近くまで落ち込んだ北京市民から予約は4倍に増えた。河南省からの予約も顕著に増加しているという。『香港経済日報』が26日伝えた。また、同旅行代理店によると、華東地域からの問い合わせも増えている。浙江省杭州市で勤務する同僚はまだ陽性者が多いが、北京などの状況を踏まえ、1-2週間後は華東地域から旅行者も増えると予想している。海南省の三亜空港の統計では、12月23日の到着数は延べ2万5066人に上り、12月中旬の平均2万人を上回り、5000人だった11月の5倍に達した。トリップ・ドットコムのデータによれば、直近1週間に北京から三亜を訪れる旅行客のホテル予約件数は前年同期比で30%、前週比で28%増加した。

 

景気後退のカウントダウンが間もなく始まる:エバコア

エバコアISIは26日付リポートで、同社のエド・ハイマン氏が経済指標がリセッション(景気後退)の領域に近付いていると指摘したほか、米連邦準備理事会(FRB)が失業率予測を4.6%に修正したことは常にリセッションをもたらしてきたと指摘しているのを踏まえ、「『景気後退のカウントダウン((平均9カ月)が始まるのは、年限の短い金利より長い年限の金利を上回る逆イールドからのイールドカーブのスティープ(急勾配)化だ。株式のボラティリティが上昇する」との見解を示した。米2年国債と米10年国債の逆イールドが間もなく底をつけるかとの問いに、「おそらくそうだろう。日銀のイールドカーブ・コントロール(YCC)サプライズ、タカ派マックスの欧州中央銀行(ECB)、FRBの量的引き締め(QT)が10年債利回り上昇の触媒である一方、FRBの利上げポイントの減速は2年債利回りを低下させる」と指摘した。

デリバティブ戦略としてリポートでは「サンタクロース・ラリー(SCR)が新年まで続く可能性が高いため、3月限のS&P500種株価指数を4100コール/3500プットのロングストラングル(コール買い・プット買い)の購入を推奨する。有効期限は2回の米連邦公開市場委員会(FOMC)と2022年10~12月期の収益シーズンをカバーする。ストライク価格は、S&P500のレンジの上下に位置し、10月13日の安値と12月の高値で形成されている」との見解を示した。

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