★米国株式市場は上昇:下落した反動による買いが優勢に
NYダウは183.56ドル高の33781.48ドル、ナスダックは123.45ポイント高の11082.00ポイントで取引を終了した。中国政府がコロナ規制を緩和する兆しを好感し、寄り付き後は上昇した。今週に入り急ピッチで下落した反動で値ごろ感からの買いが入った。また、週次失業保険申請件数が増加基調で労働市場のひっ迫緩和の兆候も来年の利上げ観測の緩和に繋がり相場を更に押し上げた。終盤にかけても、明日に生産者物価指数(PPI)の発表を控えて、インフレ鈍化期待に主要株式指数はプラス圏を維持して終了した。VIX指数は 22.68から22.29へ小幅低下した。
★NY外国為替市場:重要イベントを目に方向感を欠いた展開
ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.0490ドルまで値を下げる場面もあったが、NY市場に入ると買い戻しが優勢になった。米国株相場の上昇を背景にリスク選好のドル売りが出ると、前日の高値1.0550ドルを上抜けて一時1.0565ドルまで上値を伸ばした。ただ、5日に付けた6月28日以来の高値1.0595ドルがレジスタンスとして働くと伸び悩んだ。
ドル/円は、米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが出た半面、米国株高に伴うリスク選好のドル売りが出たため相場は方向感が出なかった。明日9日の11月米卸売物価指数(PPI)や来週の11月米消費者物価指数(CPI)、米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを前に積極的な売買が手控えられた面もあった。
★NY原油先物市場は5日続落:世界経済の減速懸念根強く売り優勢に
NY原油先物市場は71.12ドル-75.44ドルのレンジ相場となった。今週に入り昨日まで3日連続で3%超の大幅下落となり、約1年ぶりの安値水準を更新し、その反動や値頃感から買いが先行した。ただ、世界の景気鈍化懸念が根強く、エネルギー需要の先行きに対する懸念で戻り局面で再び売りに押され、結局年初来安値を更新して取引を終えた。ニューヨーク市場の序盤に75.44ドルまで戻したが、世界経済の減速懸念は消えていないこと、在庫増加の影響が残されており、一時71.12ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引でも71ドル台で推移した。
★NY金先物市場は3日続伸:ドル安や欧州株安が意識された買い
NY金先物市場は1793.20-1806.90ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル安・ユーロ高が進み、ドル建ての金は割安感から買いが優勢となった。ただ、米長期金利・米株が上昇し、リスク選好ムードが強いことが重しとなり、上値は限られた。アジア市場で1793.20ドルまで下げたが、ニューヨーク市場の中盤にかけて1806.90ドルまで買われた。欧州株安が意識された。通常取引終了後の時間外取引では1800ドルを挟んだ水準で推移した。
★米国債券市場は反落:ポジション調整の債券売り
米国債券市場で中長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)4.31%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.06%高い3.48%で終了した。明日の11月米卸売物価指数(PPI)や来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを前に、ポジション調整目的の売りが出た。
★米失業保険申請件数が2週ぶり増加:季節調整前では年初来の大幅増
8日に発表された11月27日~12月3日の週間の新規失業保険申請件数は22万6000件と市場予想の23万6000件を下回ったものの、前週比で4000件増と2週ぶりに増加した。季節調整前の申請件数は19万9323件と前週比で8万7113件増加し、今年初め以来の大幅増となった。4週間移動平均も23万件と前週比で1000件増加した。感謝祭前後の季節調整の難しさが影響しているとみられるが、4週間移動平均の緩やかな増加は米労働市場冷え込みの兆候が示された可能性がある。11月20~26日の週の総受給者数は167万1000人と市場予想の162万人を上回り、前週比で6万2000人増加した。失職者が新たな仕事に就くことが一段と難しくなっている様子が示された。
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