FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は続落:米FRBのタカ派姿勢を懸念した売り

NYダウは146.51ドル安の32001.25ドル、ナスダックは181.86ポイント安の10342.94ポイントで取引を終了した。週次失業保険申請件数が依然低水準で労働市場の健全性を証明したため金利高を警戒した売りに寄り付き後は下落した。NYダウは押し目買いや一部企業の予想を上回った決算を好感した買いに一時プラス圏を回復したものの、FRBのタカ派姿勢を懸念した売りやハイテクの売りに押され上昇は限定的となった。さらに、雇用統計の発表を控えた警戒感に主要株式指数は引けにかけて下げ幅を拡大して終了した。VIX指数は25.86から25.30へ低下した。

 

NY外国為替市場:米金融引き締めの長期間観測からドル底堅い展開

ドル/円は、昨日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長会見を受けて、米金融引き締めの長期化観測を手掛かりにしたドル買いの流れが続いた。NY勢の参入後に148.45円まで本日高値を更新後、10月米ISM非製造業指数が予想より弱い結果となったことで一時147.61円付近まで弱含む場面があったものの、一巡後は再び148円台前半の水準まで買い戻された。

 

ユーロ/ドルは、一時0.9730ドルまで下落した後、弱い米指標などを受けて0.9800ドル手前まで下値を切り上げる場面もあったが、買い戻しの勢いは長続きしなかった。 

 

NY原油先物市場は3日ぶりに反落:景気減速から需要減少への思惑から売り

NY原油先物市場は87.60ドル-89.67ドルのレンジ相場となった。米金利が上昇基調を強めると景気減速への懸念が一層高まり、エネルギー需要減少への思惑から売り戻しが先行。弱い米経済指標の発表後には87.60ドル付近まで下値を広げた。一巡後に89ドル付近まで反発するも戻り売り意欲は強く、引けにかけて再び水準を下げた。アジア市場で89.67ドルまで買われたが、米国株安やドル高を受けて87.60ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引では主に88ドルを挟んだ水準で推移した。

 

NY金先物市場は下落:米FRB議長の定例会見からの流れが継続

NY金先物市場は1618.30-1643.20ドルのレンジ相場となった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例会見からの弱い流れが続いた。朝方には1620ドルを割り込み2020年4月以来の安値を記録した。ただ10月米ISM非製造業指数が予想を下回ったことが分かると、米金利の低下とともに買い戻す動きもみられた。アジア市場で1643.20ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の序盤にかけてドル高を意識した売りが強まり1618.30ドルまで下落した。株安を意識した買いが入ったことで下げ止まったが、通常取引終了後の時間外取引では主に1633ドル近辺で推移した。

 

米国債券市場は下落:米FRBの金融引き締めが長引くとの思惑から売り

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.12%高い(価格は下落)4.72%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い4.15%で終了した。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長引くとの思惑から債券売りが優勢となった。もっとも、米ISM非製造業指数が予想を下回る結果となったため、一巡後は安全資産とされる債券に買いが入る場面も見られた。 

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