★米国株式市場は続落:米長期金利上昇に転じると警戒感による売り
NYダウは79.75ドル安の32653.20ドル、ナスダックは97.30ポイント安の10890.85ポイントで取引を終了した。中国が経済封鎖を解除、ゼロ・コロナ政策を緩和するとの思惑で上昇したアジア、欧州市場の流れを継いだ買いに寄り付き後は上昇した。その後、10月ISM製造業景況指数やJOLT求人件数などの経済指標が予想を上回ったほか、連邦公開市場委員会(FOMC)開始にともない大幅追加利上げを織り込み長期金利が上昇に転じると警戒感が強まり、主要株式指数も下落に転じた。もっとも、一巡後は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて次第に様子見ムードが強まった。VIX指数は25.88から25.81へわずかに低下した。
★NY外国為替市場:良好な米経済指標受けドル強含み
ドル/円は、この日発表された10月米ISM製造業景気指数や9月米JOLT求人件数などの指標が軒並み予想より強い結果となり、アジア時間から低下していた米長期金利が一転上昇すると、全般にドルの買い戻しが進んだ。米10年債利回りが3.91%台から4.07%台まで急激に上昇するなか、146.99円の安値から148円台まで反発した。1時過ぎには米大統領経済諮問委員会(CEA)メンバーが『大統領は米連邦準備理事会(FRB)の政策転換を支持した』と発言したことで147.73円付近まで一時弱含む場面も見られたが、すぐに買い戻しが入り、148.35円付近まで再び下値を切り上げた。
ユーロ/ドルは、0.9953ドルまで上昇したが、その後はドル買い戻しの流れに沿って一転売りが優勢になった。CEAメンバーの発言を受けて一時的に買い戻しが入る場面もあったものの、戻りの鈍さを確認すると0.9853ドルの安値まで売りに押された。
★NY原油先物市場は3営業日ぶりに反発:中国の需要増への期待から買い
NY原油先物市場は85.92ドル-89.45ドルのレンジ相場となった。続落した後の反動で買い戻しが先行した。石油輸出国機構(OPEC)が前日、中長期の石油需要予測を上方修正したことも相場の支えとなった。また『中国で新型コロナ規制の解除に向けた委員会が設置された』との噂が広がり、経済正常化によるエネルギー需要増への期待を高めた。アジア市場の序盤で85.92ドルまで下げたが、まもなく買いが強まり、ニューヨーク市場の序盤にかけて89.45ドルまで上昇した。通常取引終了後の時間外取引では主に88ドル台で推移した。
★NY金先物市場は4営業日ぶりに反発:自立反発狙いの買い優勢に
NY金先物市場は1633.60-1660.30ドルのレンジ相場となった。NY序盤にかけては、米長期金利の低下やドル安を背景に1660ドル台まで堅調に推移した。もっとも米経済指標が軒並み予想より強い結果となると、米金利は上昇に転じ、為替もドル買い戻しが進んだ。それらを受けて金先物も水準を落としたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を2日に控えて積極的に下値を攻める動きとはならなかった。アジア市場の序盤に1633.60ドルまで売られたが、自律反発狙いの押し目買いが入ったことで反転し、ニューヨーク市場の序盤にかけて1660.30ドルまで戻した。その後は売買拮抗となり、やや上げ渋った。通常取引終了後の時間外取引で1650ドルを挟んだ水準で推移した。
★米国債券市場は まちまち:良好な米経済指標受け一転売り優勢に
米国債券市場で中期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は下落)4.55%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比変わらずの4.05%で終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、時間外取引では持ち高調整目的の買いが先行した。もっとも、この日発表された米経済指標が予想より強い結果となり、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げ姿勢を維持するとの観測が広がると、一転して売りに押された。
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