FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は反落:米FOMCを警戒した売りが先行

NYダウは128.85ドル安の32732.95ドル、ナスダックは114.31ポイント安の10988.14ポイントで取引を終了した。明日から開催される連邦公開市場委員会(FOMC)を警戒した売りが先行し、寄り付き後は下落した。月末の調整や利上げ減速期待を受けた買いにNYダウは一時プラス圏を回復したが、戻り売りに押されて再び下落した。長期金利の上昇でハイテクも弱く、主要株式指数は終日軟調に推移し終了した。VIX指数は25.75から25.88へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:米FRBの利上げ継続の思惑から全般ドル買い

ドル/円は、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げを続けるとの思惑から全般にドル買いが強まるなか、一時148.85円まで本日高値を更新した。もっとも、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に積極的な売買は手控えられ、NY時間に限ると148.60円を挟んだ比較的狭いレンジ内でのもみ合いに終始した。米10年債利回りは一時4.11%台まで上昇する場面もあったが、相場への影響は限られた。 

 

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された10月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が1997年の統計開始以来で最高水準まで上昇したことを受け、ユーロ圏の景気悪化懸念を嫌気した売りが出た。米金利先高観を手掛かりにしたドル買いが続いた影響もあり、一時25日以来の安値となる0.9873ドルまで下押し。一巡後の戻りも限られた。 

 

ポンド/ドルは一時1.1461ドルまで下押し。ドル高の流れに沿ったほか、スナク英首相とハント英財務相が市民全員に対する増税は避けられないとの見解を示したことも嫌気された。

 

NY原油先物市場は続落:需要減少への懸念の高まりから売り優勢に

NY原油先物市場は85.30ドル-88.65ドルのレンジ相場となった。10月中国製造業PMIが2カ月ぶりに50を割り込んだため同国の景気停滞に伴うエネルギー需要減への懸念が高まり、時間外から売り優勢となった。ニューヨーク勢の本格参入後に買い戻される場面もあったが、上値の重さを確認すると再び下サイドを試す展開になり、一時85.30ドル付近までレンジの下限を広げた。ただ引けにかけては下値を切り上げ、月間では5カ月ぶりの反発で終えている。通常取引終了後の時間外取引では主に86ドル台前半で推移した。

 

NY金先物市場は3日続落:米長期金利高とドル高を意識した売り

NY金先物市場は1634.50-1648.50ドルのレンジ相場となった。為替相場ではドルが対ユーロなどで堅調に推移し、割高感が生じたドル建て金の上値は重かった。なお月間ベースでは7カ月続落となった。アジア市場で1648.50ドルまで買われたが、米長期金利の上昇やドル高を意識して換金目的の売りが優勢となった。通常取引終了後の時間外取引で1634.50ドルまで下げている。 

 

米国債券市場は続落:米FRBが積極的な利上げの思惑から売り優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.08%高い(価格は下落)4.48%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い4.05%で終了した。米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げ姿勢を維持するとの思惑から債券売りが出た。10年物国債利回りは薄商いの中で一時4.1103%前後まで上昇する場面もあった。 

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