FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:主力ハイテク株持ち直しが相場の支援材料

NYダウは113.99ドル高の25971.06、ナスダックは48.31ポイント高の7972.47で取引を終了した。米中貿易摩擦への警戒感が根強く、売りが先行したものの、原油価格の上昇が好感されたほか、7月求人件数が過去最高となるなど米景気の堅調さが示され、上昇に転じた。新製品の発表を12日に控えたアップルが大幅に上昇し指数の押し上げ要因となった。このところ軟調だった主力ハイテク株が持ち直したことも相場の支援材料となった。航空機のボーイングやホームセンターのホーム・デポなど個別で材料の出た銘柄にも物色が広がった。NYダウは一時160ドル超上げた。VIX指数は14.16から13.22へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株高・長期金利上昇でドル買い優勢

ドル/円は、NYダウ先物の下落をきっかけに円買い・ドル売りが先行し一時111.27円付近まで下げたものの、これまでレジスタンスとして意識されていた111.25円付近がサポートとして意識されると買い戻しが優勢となった。安く始まった米国株相場が持ち直し、堅調に推移するとリスク回避ムードが後退し円売り・ドル買いが進んだ。米長期金利の上昇したことも、ドルの支援材料となった。ユーロ/ドルは、ポンド/ドルが下落したことにつれたほか、米長期金利の上昇に伴う売りが出て一時1.1566ドルと日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後はショートカバーが入り徐々に下値を切り上げた。ユーロ/ドル相場自体は手掛かり材料難から方向感に乏しい展開となった。

 

NY原油先物市場は大幅反発:大型ハリケーンへの警戒感強まり買い優勢

NY原油先物市場は一時70.01ドルまで買われた。米東南部に上陸する見通しとなったハリケーン『フローレンス』の影響は、ガソリン価格の高騰につながり、原油相場もつれ高となった。米エネルギー省(EIA)の月間レポートで、2018年と2019年の米国産原油の供給量見通しが引き下げられたことも相場の押し上げ要因となった。原油先物相場はNY午前から買いが優勢となり、昨日の高値を上抜けて上げ足を速めた。

 

NY金先物市場は小幅反発:売り一巡後はドル高一服で買い戻し

NY金先物市場は一時1204.80ドルまで買われた。NY勢の入り際には、為替相場がドル高水準で推移していたことでドル建ての金に割高感が強まり、昨日の安値を下回り1193ドル割れまで弱含んだ。しかし売り一巡後は、原油先物が大幅高となったことや、為替のドル高も一服したこともあり金先物は買い戻しが優勢になった。NY午後にかけて前日比でプラス圏に浮上し、そのまま底堅く引けた。

 

米国債券市場は反落:米国株高を受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.97%で終了した。一時2.9810%前後と8月8日以来の高水準を付けた。米国株式相場の上昇を背景にリスク回避の債券買いが後退した。

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