FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:米通商問題への警戒感を嫌気した売り

NYダウは12.34ドル安の25952.48、ナスダックは18.29ポイント安の8091.25で取引を終了した。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をめぐり、米加協議が8月末まで合意できず5日に協議が再開されることになったほか、トランプ米政権が中国製品に対し2000億ドルの追加関税を発動する可能性が高まった。米通商問題への警戒感から売りが優勢となり、一時150ドル超下落した。ただ、米8月ISM製造業景況指数が約14年ぶりの高水準となるなど下げ幅を縮小したものの、相場を押し上げるには至らなかった。VIX指数は12.86から13.16へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇で総じてドルが強い展開

ドル/円は、米長期金利が上昇すると、総じてドル買いが先行した。米8月ISM製造業景気指数が61.3と市場予想の57.7を上回り、2004年5月以来約14年ぶりの高水準となったことが分かるとドル買いが加速した。ただ、日通し高値111.53円が目先のレジスタンスとして意識されるとやや伸び悩んだ。米国株の下落も相場の重石となった。ユーロ/ドルは、良好な米経済指標や米長期金利上昇を手がかりにユーロ売り・ドル買いが進み、一時1.1530ドルと日通しの安値を付けた。ただ、ユーロ/円が持ち直すとユーロ/ドルにも買い戻しが入り1.1590ドル付近まで値を上げた。

 

NY原油先物市場は小幅高:ドル高で上げ幅縮小

石油精製施設が集積するメキシコ湾外地域の米南部にハリケーンが上陸するとの予報を受けて供給不安への懸念が強まり、買いが先行し一時71.40ドルまで上昇した。ただ、米経済指標の改善を受けてドルが主要通貨に対して全面高となったことから、上げ幅を縮小した。時間外取引では一時69.08ドルまで下落した。

 

NY金先物市場は反落:ドル高と米長期金利上昇を嫌気

NY金先物市場は一時1195.10ドルまで売られた。米中貿易摩擦の激化懸念や北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をめぐる米加協議の不透明感は残る。ただ、米8月ISM製造業景況指数が市場予想を大幅に上回り、約14年ぶりの高水準となったことを受けてドルは主要通貨に対して全面高となった。そのため、ドル高を意識して安全資産としての金買いが後退した。また、米長期金利の上昇も売り材料となった。

 

米国債券市場は続落:良好な米経済指標を受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)2.90%で終了した。米8月ISM製造業景気指数が予想を大幅に上回ったことから債券売りが広がった。一時2.9040%前後と8月10日以来の2.90%台乗せとなった。

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