★米国株式市場はまちまち:3連休控え利益確定売り優勢
NYダウは22.10ドル安の25964.82、ナスダックは21.17ポイント高の8109.54で取引を終了した。朝方は、カナダとの通商交渉を見極めたいとの思惑から小動きだった。中国からの輸入品2000億ドルに対する関税引き上げへの警戒感や、3連休を控えて目先の利益確定する目的の売りが出た。ただ、ハイテク大型株は買いが継続し堅調推移となった。VIX指数は13.53から12.86へ低下した。
★NY外国為替市場:引けにかけてドル買い強まる
ドル/円は、世界的な貿易戦争が懸念される中、安全な投資先としてのドルが買われやすい状況だった。この日発表の米経済指標が総じて市場予想を上回ったこともあり、一時111.13円とアジア時間に付けた日通し高値に面合わせとなった。半面、円も買われやすい状況にあるため、上値は限定的だった。引けにかけて、USTR(米通商代表部)ライトハイザー代表が『協議は建設的で、進展も見られる』とし、来週協議を再開することを明らかにすると、合意への期待が再燃し米長期金利も上昇に転じ、ドル買いが再燃した。ユーロ/ドルは、米国とEU間の貿易摩擦が激しくなると懸念される中、欧州時間に発表された8月ユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値が市場予想を下回ったためユーロ売り・ドル買いが先行した。米経済指標が総じて市場予想を上回ったこともユーロ売り・ドル買いが強まり一時1.1585ドルまで値を下げた。
★NY原油先物市場は反落:ユーロ安・ドル高で上値も重い展開
NY原油先物市場は一時69.64ドルまで売られた。前日にトランプ米大統領が翌週にも中国製品に対して2000億ドルの追加関税を発動すると報じられ、米中貿易戦争の激化がエネルギー需給に悪影響を与えるとの警戒感が原油の上値を圧迫した。また、9月3日が米国市場の休場となるため、ポジション調整みられる売買が中心となった。ユーロ安・ドル高の相場展開となったことから、原油価格の上値はやや重くなった。しかし、69ドル台後半では押し目買いが散見された。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比2基増の862基と増加した。
★NY金先物市場は小反発:ユーロ安・ドル高で上げ幅縮小
NY金先物市場は一時1214.90ドルまで買われた。新興国不安や米中貿易摩擦懸念の高まりで安全資産の金が買われた。ただ、最近ではリスクオフムードでも金が買われる傾向が限られており、値動きの鈍い展開となった。また、ユーロ安・ドル高の相場展開を受けて上げ幅はやや縮小した。
★米国債券市場は小反落:米国株持ち直しで売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは小反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.86%で終了した。新興国経済の不透明感などを背景に債券買いが入ったものの、米国株が底堅く推移したことで売りが優勢となった。
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