★米国株式市場は上昇:景気回復への期待が再燃して買い優勢
NYダウは349.44ドル高の34707.94ドル、ナスダックは269.24ポイント高の14191.84ポイントで取引を終了した。原油価格の反落で、インフレへの懸念が和らぎ、安心感から寄り付き後は上昇した。新規失業保険申請件数が53年ぶり低水準を記録したほか、3月PMIも改善したため景気回復への期待が再燃し終日堅調に推移した。引けにかけ、半導体の上昇がけん引し、一段高となった。VIX指数は23.57から21.67へ低下した。
★NY外国為替市場:日米金融政策の方向性の違いから円売り
ドル/円は、米連邦準備理事会(FRB)は積極的な金融引き締めに動く方針を示す一方、日銀は大規模な金融緩和策を維持しており、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いがこの日も続き、一時122.41円と2015年12月以来6年3カ月ぶりの高値を更新した。市場では『日銀が実際に動かない限りは円安に歯止めがかからない』との見立てが増えている。
ユーロ/ドルは、NY市場に限れば大きな方向感は出なかった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たほか、ウクライナ情勢への懸念などが重しとなり一時1.0966ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0964ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢になり、1.1013ドル付近まで持ち直した。
南アフリカランドは堅調だった。南ア準備銀行(SARB)はこの日、政策金利を現行の4.00%から4.25%に引き上げることを決めたと発表した。市場予想通りの結果となったものの、政策委員5名のうち2名が0.50%の利上げを主張していたことが分かるとランド買いが優勢になった。対ドルでは一時14.5138ランド、対円では8.43円まで値を上げた。
★NY原油先物市場は反落:供給不安が多少緩和され売り優勢に
NY原油先物市場は110.61ドル-116.64ドルのレンジ相場となった。需給ひっ迫懸念から時間外で一時116.64ドルまで上昇する場面があったが、一巡後は足もとの大幅上昇に対する利益確定売りや調整売りが優勢となった。アジア市場で116.64ドルまで買われており、供給不安は消えていないが、利食い売りも観測され上昇は一服した。ニューヨーク市場の終盤にかけて主要7か国(G7)は産油国に対して国際的な出荷引き上げを促すとのメッセージを発信したことから、供給不安は多少緩和され、売りが広がった。通常取引終了後の時間外取引では主に111ドル台で推移している。
★NY金先物市場は続伸:ウクライナ情勢の不透明感やインフレヘッジ買い
NY金先物市場は1937.40-1967.20ドルのレンジ相場となった。ウクライナ情勢の不透明感が根強く、安全資産とされる金需要が高まった。インフレヘッジとしての金買いも重なった。ロンドン市場の序盤にかけて1937.40ドルまで売られたが、対ロシア制裁の強化を意識して安全逃避的な買いが広がった。ニューヨーク市場で1967.20ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引でも1960ドル台で推移している。
★米国債券市場は下落:雇用指標の改善を受け売り優勢に
米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.13%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.08%高い2.37%で終了した。前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも強い結果となったことを受けて売り(利回りは上昇)が先行した。米国株相場の上昇も相場の重石となった。
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