FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米国の感染者減少で経済正常化期待から買い優勢

NYダウは305.28ドル高の35768.06ドル、ナスダックは295.92ポイント高の14490.37ポイントで終了した。米国での新型コロナウイルス感染者減少に伴って経済正常化への期待感が高まった。米長期金利が低下したことで、高PER(株価収益率)銘柄に買い戻しが入ったことも相場を押し上げた。NYダウは一時360ドル超上昇する場面があった。VIX指数は21.44から19.96へ低下した。

 

NY外国為替市場:翌日に米1月CPIの発表を控え全般様子見ムード広がる

ドル/円は、米金融政策の動向を占う上で重要な1月米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控えて、様子見ムードが広がった。NY時間の安値は115.38円、高値は115.57円で値幅は19銭程度だった。良好な米10年債入札を受けて米10年債利回りが1.90%台まで低下するとドル売りが出る場面もあったが、反応は一時的だった。米金利が低下幅を縮小したことでドル円にも買い戻しが入った。なお、メスター米クリーブランド連銀総裁は『3月の利上げとバランスシートの積極的な縮小を支持する』と述べたものの、『0.50%の幅での利上げサイクルを開始する必要はない』との見方を示した。また、ボスティック米アトランタ連銀総裁は『今年は0.25%ずつの3回の利上げが適切とみているが、4回の利上げに気持ちが傾いている』などと語った。

 

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)による年内利上げ観測が根強い中、ユーロ買い・ドル売りが入った。『多くのECBメンバーはインフレ見通しに不信感を抱いている』との一部報道も相場を下支えし、一時1.1448ドルと日通し高値を付けた。ただ、前日の高値1.1449ドルが目先レジスタンスとして働くと、1.1420ドル付近まで押し戻された。 

 

産油国通貨は堅調だった。米エネルギー省(EIA)が発表した週間在庫統計で原油在庫が2018年10月以来の水準まで減少したことが明らかになると需給ひっ迫懸念からWTI原油先物価格が上昇した。産油国通貨であるカナダドルやメキシコペソに買いが入った。カナダドルは対米ドルで1.2666カナダドル、対円では91.21円まで上昇したほか、メキシコペソは対ドルで20.4433ペソ、対円で5.65円まで値を上げた。

 

NY原油先物市場は3日ぶりに反発:原油在庫の減少を意識した買い

NY原油先物市場は88.41ドル-90.58ドルのレンジ相場となった。イラン核合意を巡るイランと米国の協議進展期待が高まるなかで一時88.41ドルまで下落する場面があった。ただ、EIA週間在庫統計で原油の在庫が2018年10月以来の水準まで減少したことが明らかになると、需給ひっ迫懸念から90.58ドルまで反発した。ニューヨーク市場の序盤にかけて88.41ドルまで下落したが、原油在庫の減少が報告されており、ニューヨーク市場の中盤にかけて90.58ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では主に90ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

NY金先物市場は4日続伸:米長期金利の上昇一服を好感した買い

NY金先物市場は1825.50-1837.10ドルのレンジ相場だった。週明けからの強い地合いを引き継ぐ形で一時1837.1ドルまで上昇した。一方、明日には1月米消費者物価指数(CPI)の結果を控えて様子見ムードが広がるなか、動き自体は鈍かった。
ニューヨーク市場の序盤にかけて1825.50ドルまで下げたが、米長期金利の上昇は一服し、押し目買いが入ったことで1837.10ドルまで買われた。ただ、米国株高が続いており、安全逃避的な金買いが一段と強まる状況ではなく、通常取引終了後の時間外取引では1835ドルをやや下回る水準で推移した。 

 

米国債券市場はまちまち:経済指標イベント控えポジション調整売買

米国債券市場で中期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.35%で終了した。また、長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)1.94%で終了した。明日の1月米消費者物価指数(CPI)の発表を前に、ポジション調整目的の買いが入った。良好な米10年債入札も相場を下支えした。 

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