★米国株式市場は下落:リスク回避の動きが強まり売り優勢
NYダウは137.5ドル安の25162.41、ナスダックは96.78ポイント安の7774.12で取引を終了した。トルコ情勢をめぐる懸念や中国経済の先行き不透明感から、投資家のがリスク回避の姿勢を強めたことで売りが広がった。原油や銅などコモディティ価格の下落を背景に石油や素材株に売りが入った。また、中国ネット企業大手であるテンセントの四半期決算が予想外の減益となったことを受けて、ハイテク株にも売りが広がった。一時330ドル超下げる場面もあった。VIX指数は13.31から14.64へ上昇した。
★NY外国為替市場:リスク回避の円買いが優勢
ドル/円は、トルコ情勢をめぐる懸念や中国経済の先行き不透明感からリスク回避の円買いが先行した。NYダウが一時330ドル超下落し、日経先物が340円下げると一時110.41円まで値を下げた。ただ、13日安値110.11円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。米国株や日経先物が下げ幅を縮小したことも相場の下支え要因となり、110.70円台付近まで戻した。ユーロ/ドルは、一時1.1301ドルと昨年6月28日以来の安値を付けたものの、節目の1.1300ドルの下抜けに失敗するとショートカバーが優勢となった。カタールのタミム首長がトルコに対して150億ドルの直接投資を表明すると、ららが反発し、ユーロ/ドルにも買い戻しが入り一時1.1355ドルと日通し高値を付けた。
★NY原油先物市場は大幅続落:原油在庫の大幅増加を嫌気
NY原油先物市場は一時64.51ドルまで売られた。エネルギー消費大国である中国の景気減速懸念や、為替市場のドル高を背景に、原油価格は売りが先行した。米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計を受けて一段安となった。EIA在庫統計で、原油在庫は680万バレルの積み増しと、減少予想に反して大幅増加した。米国内の供給過剰懸念が高まった。
★NY金先物市場は反落:ユーロ安継続を嫌気
NY金先物市場は1180.00ドルまで売られた。新興国不安を背景に投資家のリスク回避志向が高まっているものの、『逃避資産』の金に買いが強まっていないことも、金の失望売りにを強めている。ユーロ安・ドル高の流れが続いていることも嫌気されている。
★米国債券市場は反発:安全資産とされる債券買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.86%で終了した。新興国市場の混乱が先進国にも波及するとの懸念から、投資家の警戒ムードが高まった。米国株の大幅下落などから、安全資産とされる米国債に買いがあつまり、利回りは一時2.835%前後まで低下した。
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