★米国株式市場はまちまち:貿易戦争拡大懸念が和らぎ買い戻し
NYダウは82.76ドル安の24801.36、ナスダックは24.64ポイント高の7396.65で取引を終了した。関税導入を巡る対立でコーン国家経済会議委員長の辞任が報じられ、トランプ政権の先行き不透明感から売りが先行した。また、米1月貿易収支で赤字幅が9年ぶりの高水準となったことも嫌気され、一時350ドル近く下落する場面もあった。ただ、サンダース米大統領報道官が『関税でメキシコとカナダを例外とする可能性』と述べたことが好感され、引けにかけて30ドル超安まで反発した。VIX指数は18.36から17.76へ低下した。
★NY外国為替市場:リスク回避のドル売り後退で買い戻し優勢
ドル/円は、ロス米商務長官が『トランプ米大統領は金属課税で柔軟な対応を示唆』と述べたほか、2月全米雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比23万5000人増となり、市場予想の20万人増を上回ったことでドル買いが先行した。全般ドル高も進み106.22円まで持ち直した。ただ、NYダウが350ドル近い下げ幅となると105.80円台まで伸び悩んだ。その後、サンダース米大統領報道官の発言からNYダウが下げ幅を縮小したことや、米長期金利が低下幅を縮めたことで底堅く推移した。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下幅縮小や全般ドル高の流れに沿って1.2385ドルまでじり安となったが、売り一巡後は下げ渋る展開となった。
★NY原油先物市場は反落:世界経済の成長阻害への懸念で売り優勢
NY原油先物市場は一時60.58ドルまで売られた。この日発表された週間在庫統計で原油在庫の増加幅は市場をやや下回ったものの、貿易戦争の激化によって世界経済の成長は阻害されるとの見方は後退していない。また、米国株が一時350ドル近く下げたことも嫌気された。ただ、ロス米商務長官は『トランプ政権は輸入関税について対象を絞ったアプローチを検討している』との見方を示しており、輸入関税賦課の対象が広範囲に及ぶ可能性は低いとみられている。
★NY金・銀先物市場は反落:リスク回避の金買いが一服
NY金先物市場は一時1323.00ドルまで売られた。貿易戦争拡大に対する警戒感は残されているものの、ドル安は一段落したことや米国株の下げ幅が縮小したことから、リスク回避の金買いがも一服した。また、米ドルインデックス指数も下げ止まったことも、金売り材料となった。
★米国債券市場は反発:米国株の反発とともに売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.88%で終了した。米政権運営を巡る先行き不透明感からリスク回避の債券買いが先行した。ただ、サンダース米大統領報道官の発言が伝わると、米国株の反発とともに調整売りに押された。
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