FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米景気回復持続期待から買い優勢

NYダウは261.19ドル高の35753.89ドル、ナスダックは180.80ポイント高の15521.89ポイントで取引を終了した。オミクロン変異株感染が拡大する中、7-9月期国内総生産(GDP)確定値が予想外に上方修正されたほか、12月の消費者信頼感指数も予想以上に上昇したため回復持続期待に寄り付き後は上昇した。食品医薬品局(FDA)が製薬会社ファイザー(PFE)の新型コロナ経口薬の緊急使用を承認したため、オミクロン変異株への脅威も後退し、引けにかけて一段高となった。重機メーカー(CAT)の上昇もNYダウの上昇を支援した。VIX指数は21.01から18.63へ低下した。

 

NY外国為替市場:ロンドンフィキシング付近でドル売り強まる

ユーロ/ドルは、対オセアニア通貨主導でドル安が進んだ欧州時間からの流れを引き継いでNY時間でも堅調に推移した。ロンドンフィキシング(日本時間1時)に向けてさらにドル安が進んだ影響も受けて一時1.1342ドルまで値を上げた。その後も高値圏をキープして取引を終えた。 

 

ドル/円は、クロス円主導での円売りの地合いに乗って一時114.37円と本日高値を付けた。もっとも、根強いドル売りに押される形で引けにかけて114.08円付近まで値を下げた。 

 

南アフリカランドは堅調推移となった。対ドルで15.6749ランド、対円で7.28円までランド高が進んだ。プラチナ価格が大幅高となったため、世界最大の産出量を誇る南アフリカの通貨・ランドの買いを誘ったほか、国内でオミクロン株の感染がピークを迎えているとの見解が示されたことも材料視された模様だった。

 

NY原油先物市場は続伸:需給の引き締まりが意識され買い優勢

NY原油先物市場は70.80-73.03ドルのレンジ相場となった。米エネルギー省(EIA)が発表した週間在庫統計では、原油が-471.5万バレルと4週連続の取り崩しを記録し、その幅も一部予想より拡大した。前日からの地合いを引き継ぎ底堅く推移していた原油先物は、需給の引き締まりが意識されたことで上昇に勢いがついた。アジア市場で71.77ドルまで買われた後は伸び悩み、ニューヨーク市場の序盤にかけて70.80ドルまで下落したが、株高を意識して反転した。通常取引終了後の時間外取引で、一時73.03ドルまで一段高となる場面があった。

 

NY金先物市場は反発:ドル安・ユーロ高で買い戻しの動き

NY金先物市場は1785.80-1805.60ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルがユーロなどに対し売られると、割安感が生じたドル建て金を買い戻す動きが強まった。米長期債利回りの上昇が一服したことも、金利が付かない金の支えとなった。アジア市場の終盤にかけて1785.80ドルまで下げたが、ユーロの反発を受けて買いが広がったようだ。通常取引終了後の時間外取引で1805.60ドルまで買われる場面があった。

 

米国債券市場はまちまち:感染拡大への警戒感根強く下値は限定

米国債券市場で中期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.66%で終了した。また、長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.45%で終了した。12月米消費者信頼感指数が良好だったため債券売りが出る場面があったが、新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感が根強いなか、下値は限られた。 

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ