FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:ウォルトディズニーの下落が相場の重石

NYダウは158.71ドル安の35921.23ドル、ナスダックは81.57ポイント高の15704.28ポイントで取引は終了した。高インフレが回復を損なうとの警戒感に寄り付き後は下落した。ウォルトディズニー(DIS)が7%下落し、1銘柄でNYダウを75ドル程度押し下げ重石となり、NYダウは終日軟調に推移した。ビザやマクドナルド、スリーエムなども軟調に推移した。一方、ベテランズデーの祝日で債券市場が休場となる中、ハイテク株の買戻しが目立ち、ナスダック総合指数は上昇した。VIX指数は18.73から17.66へ低下した。

 

NY外国為替市場:米早期利上げ観測からドルの下値は堅い

ドル/円は、一時113.77円と日通し安値を付けたものの、売りはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。前日の10月米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受けて、米早期利上げ観測が高まる中、押し目買い意欲は旺盛で下値は堅く一時114.11円付近まで持ち直している。もっとも、アジア時間に付けた日通し高値114.16円を上抜けることは出来なかった。市場では『4日の高値114.28円や1日の高値114.44円もレジスタンスとして意識される』との声が聞かれた。

 

ユーロ/ドルは、米国はベテランズデーの祝日で債券市場が休場だった。市場参加者が少なく、NY中盤までは大きな方向感が出なかった。ただ、NY午後に入ると次第に弱含んだ。米金利先高観からのドルを買う動きが次第に広がり、5時過ぎに一時1.1443ドルと昨年7月以来の安値を更新した。

 

NY原油先物市場は反発:エネルギー需要押し上げ期待から買い優勢

NY原油先物市場は80.20ドル-82.33ドルのレンジ相場となった。米国やカナダが祝日のため流動性が通常より薄いなか、前日終値を中心に上下それぞれ1ドル幅で神経質に動いた。バイデン米政権による戦略石油備蓄の追加放出観測や、OPECが21年10-12月期の石油需要予測を従来の見込みより下方修正したことが相場の重石となった。一方、米政府の渡航規制緩和でジェット燃料需要への拡大期待や、大規模インフラ法案が施行されればエネルギー需要を押し上げるとの思惑が買い要因とされた。ロンドン市場で80.20ドルまで下落したが、押し目買いが入ったことによって反転し、ニューヨーク市場の中盤にかけて82.33ドルまで戻す場面があった。ただ、主要通貨に対するドル買いが続いていることから、80.59ドルまで下げる場面があり、通常取引終了後の時間外取引では主に81ドル台前半で推移した。 

 

NY金先物市場は6日続伸:インフレへの警戒感による買い優勢

NY金先物市場は1845.10-1868.70ドルのレンジ相場となった。米インフレへの警戒感が急速に強まるなか、ヘッジ先として金の魅力が高まっている。時間外で1840ドル台の底堅さを確認し、NY勢の本格参入後は1860ドル台まで下値をしっかりと切り上げた。終値水準としては約5カ月ぶりの高値を更新した。アジア市場で1845.10ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1868.70ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では主に1860ドル台で推移した。

 

米国債券市場:ベテランズデーで休場

11日の米国債券相場はベテランズデーのため休場となった。

10日時点:米2年物国債利回り0.51%、米10年物国債利回り1.55%

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