FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:良好な企業決算を好感した買いが継続

NYダウは94.28ドル高の35913.84ドル、ナスダックは97.52ポイント高の15595.91ポイントで取引を終了した。11月に入り新規投資や良好な企業決算を好感した買いが続き、寄り付き後は上昇した。高値付近からは利益確定の売りが重しとなり一時下落に転じるも押し目での買い意欲も強く上げを回復した。電気自動車メーカー、テスラ(TSLA)の上昇にも支援され引けにかけて上げ幅を拡大し、主要株式指数は連日で史上最高値を更新して終了した。もっとも、2-3日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードも強まっており、寄付きでの買い一巡後は伸び悩む場面も目立った。VIX指数は26.26から16.41へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米FOMCを控えドルは利食い売りに押される展開

ドル/円は、欧州時間に上値の重さを確認すると、2-3日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか、利食い売りに押される動きとなった。しばらくは114.20円を挟んだ水準で値幅も限られていたが、米10年債利回りが1.55%台まで上昇幅を縮小したことに伴い、113.91円付近まで弱含む場面も見られた。なお、この日発表された10月米ISM製造業景気指数は市場予想をわずかに上回る結果となったが、相場への影響は限られた。

 

ユーロ/ドルは、前週末に大きく値を下げた反動から買い戻しが入った。ユーロポンドなどの上昇につれた買いも進み、一時1.1609ドルまで値を上げた。なお、ユーロ/ポンドは10月12日以来の高値となる0.8500ポンドまで上昇した。英仏間の漁業を巡る紛争激化がポンドの下押し材料となった。 

 

NY原油先物市場は3日続伸:大幅増産の可能性は低いとの見方から買い

NY原油先物市場は82.74ドル-84.88ドルのレンジ相場となった。今週、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の有力産油国で構成する『OPECプラス』の閣僚級会合が予定されているが、今までの増産計画は維持され、積極的な増産に動くことはないとの見方が原油相場の支えとなった。また、ドル安・ユーロ高もドル建てで取引される原油の割安感につながり、原油相場の支えとなった。アジア市場の序盤で82.74ドルまで下げたが、大幅増産の可能性は低いとの見方で原油先物は反転した。需給ひっ迫の懸念は解消されず、ニューヨーク市場の序盤にかけて84.88ドルまで買われた。ただ、利食い売りが増えたことで85ドルには届かず、通常取引終了後の時間外取引では主に83ドル台後半で推移した。

 

NY金先物市場は反発:大幅下落の反動による買い戻しが優勢

NY金先物市場は1780.20-1797.50ドルのレンジ相場となった。先週末の大幅下落の反動で買い戻しが優勢となった。為替市場でドル安・ユーロ高が進み、ドル建ての金に割安感が生じたことも買いを後押した。アジア市場の序盤で1780.20ドルまで売られたが、ユーロ高ドル安が一服したことから、ニューヨーク市場の序盤にかけて1797.50ドルまで反発した。ただ、その後は株高を意識して上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では1795を挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は下落:欧州債券売りに連れた売りが波及

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.50%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い1.56%で終了した。欧州債相場が下落し、米国債にも売りが波及した。もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に持ち高調整目的の買い戻しも入ったため、相場は方向感が乏しかった。 

 

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