FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:好業績銘柄中心に買いで持ち直し

NYダウは39.60ドル高の25502.18、ナスダックは47.66ポイント高の7859.68で取引を終了した。貿易摩擦問題を巡る米中関係悪化への警戒感から、売りが先行した。ただ、米企業決算が終盤入りするなか、好業績銘柄中心に買いが集まった。主要経済指標の発表がない中、小幅上昇となった。VIX指数は11.72から11.27へ低下した。

 

NY外国為替市場:トルコリラが荒っぽい値動き

ドル/円は、欧州時間に一時111.52円まで上げた影響が残ったものの、NY時間帯では111円台半ばでの狭いレンジ取引が続いた。ただ、米中貿易摩擦への懸念や米国が制裁を再開する計画を受けたイランとの関係悪化懸念にドルの上値も限定的となった。ユーロ/ドルは、米長期金利が低下したことでユーロ買い・ドル売りが優勢となり、一時1.1570ドル付近まで値を上げたが、戻りは鈍かった。アジア時間早朝につけた日通し高値1.1574ドルが目先の戻り目処として意識された。

トルコリラは大幅に下落した。ドル/リラは5.4222リラまでドル高・リラ安が進みリラの市場安値を更新した。また、リラ/円は20.54円まで売られ過去最安値となった。トルコ中銀は、市中銀行が中央銀行に預け入れる外貨準備率の上限を45%から40%に引き下げる方針を発表したことで、トルコリラは荒っぽい値動きとなっている。中銀の動きを好感する声も聞かれる半面、政権の基盤の弱さを不安視する声も聞かれるなど、この後も動静は予断を許せない状況となっている。

 

NY原油先物市場は反発:地政学リスク拡大を警戒した買い

NY原油先物市場は一時69.92ドルまで買われた。サウジアラビアの7月の原油生産量が、OPECの増産合意後も、減産状態だったことが判明したことで買いが優勢となった。また、米国は7日に対イラン制裁の一部を再発動することから、イランによる供給減少懸念が強まった。地政学リスク増大に対する警戒感は消えていないことも買い材料となった。

 

NY金先物市場は反落:ユーロ安を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1214.40ドルまで売られた。ユーロ安が続いていることを嫌気した売りが入った。中東地域における地政学リスク増大に対する警戒感が高まったが、米国株式市場が堅調推移したことで、再びユーロ安・ドル高となったことを嫌気した売りが入った。

 

米国債券市場は続伸:リスク回避の債券買い優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.94%で終了した。先週発表された米7月非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったことや、米中貿易戦争の泥沼化懸念のほか、中東情勢悪化懸念で安全資産とされる債券買いが優勢となり、一時2.92%台まで金利は低下した。

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