★米国株式市場はまちまち:好業績銘柄を中心に買い継続
NYダウは152.03ドル高の35609.34ドル、ナスダックは7.41ポイント安の15121.68ポイントで取引を終了した。米主要企業の決算発表が本格化する中、好業績銘柄を中心に買いが集まり、相場全体を押し上げた。指数は一時210ドル超上昇し、取引時間中の史上最高値を更新する場面があった。一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落した。前日までに5日続伸し約1カ月ぶりの高値を付けていただけに利益確定の売りが出た。VIX指数は15.70から15.49へ低下した。
★NY外国為替市場:低調な米20年債入札受けドル買戻し
ドル/円は、アジア時間に一時114.70円と約3年11カ月ぶりの高値を付けた反動でポジション調整目的の売りが優勢となった。米長期金利の指標である米10年債利回りが1.61%台まで低下すると、ドル売りの様相が強まり一時114.05円と日通し安値を更新した。ただ、低調な米20年債入札を受けて米長期金利が上昇に転じるとドル円にも買い戻しが入り、114.36円付近まで下げ幅を縮めた。なお、クオールズ米連邦準備理事会(FRB)理事は『11月にテーパリング開始を決定し、2022年半ばまでに終了することを支持する』と明言した一方、『一時的に中断された供給に合わせて、いま需要を抑制することは時期尚早』と述べ、利上げを急ぐ必要はないとの考えを示した。
ユーロ/ドルは、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り、一時1.1659ドルと日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時93.54と日通し安値を付けた。FRBが公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)では『米経済は控えめから緩やかな成長率で推移した』との認識が示されたが、目立った反応は見られなかった。
代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは堅調だった。対ドルで一時6万6976ドル付近、対円で765万円台といずれも史上最高値を更新した。ビットコインの先物をベースとしたプロシェアーズのETF(上場投資信託)の取引が19日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で開始した。市場では『ETF化により、仮想通貨投資の裾野が拡大するという期待から買いが入っている』との声が聞かれた。米国のインフレが加速し、保有資産の目減りを防ぐための投資先としても注目されている。
★NY原油先物市場は5日続伸:供給ひっ迫への懸念高まり買い優勢
NY原油先物市場は80.78ドル-83.48ドルのレンジ相場となった。NY序盤は売りが先行したものの、米エネルギー省(EIA)週間在庫統計の結果を受けて買いが一気に強まった。一部で5週連続の積み増しが予想されていた原油在庫は、43.1万バレルの取り崩した。また、原油受け渡し地点のオクラホマ州クッシング在庫が約3年ぶりの低水準となり、供給ひっ迫への懸念を一層高まらせた。引けにかけて上値を伸ばし、一時84ドル台に乗せて7年ぶりの高値を更新した。また、通常取引終了後の時間外取引で83.48ドルまで買われており、株高などを意識して上げ幅は拡大した。
★NY金先物市場は続伸:為替がドル安に傾いたことで買い優勢
NY金先物市場は1767.10-1789.60ドルのレンジ相場となった。米長期金利が上昇した場面では伸び悩んだが、為替がドル安に傾いたことでドル建て金に割安感が生じて買いが強まった。銀先物が一時3%高まで上げ幅を広げたことにつられた面もあった。アジア市場の序盤に1767.10ドルまで売られたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の序盤にかけて1789.60ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では1785ドルを挟んだ水準で底堅い動きを見せた。
★米国債券市場はまちまち:原油高を嫌気した売り優勢
米国債券市場で中期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)0.38%で終了した。一方、長期ゾーンは4日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.65%で終了した。WTI原油先物価格が約7年ぶりの高値を付けたことで、インフレ懸念による債券売りが出た。低調な米20年債入札も相場の重石になった。
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