★米国株式市場はまちまち:米中貿易摩擦への懸念が再浮上で売り優勢
NYダウは81.37ドル安の25333.82、ナスダックは35.50ポイント高の7707.29で取引を終了した。好調な決算を受けて、アップルは上場来高値となる201.32ドルまで上昇した。また、米7月ADP雇用統計の結果が好感され、買いが先行した。ただ、午後には一転130ドル超安まで下落した。軟調な原油価格が石油株関連の重石となった。また、米中通商摩擦への懸念が再び高まり、中国関連株が売られた。注目のFOMCでは政策金利が据え置かれたものの、米経済の拡大を受けて利上げ方針の維持を示唆した。発表後に株価はもみ合う展開となった。VIX指数は12.83から13.15へ上昇した。
★NY外国為替市場:欧米市場では円安が一服
ドル/円は、欧州株式市場が軟調に推移したほか、NYダウが70ドル超高からマイナス圏に一転下落するなど株安を背景にリスク回避の動きが強まった。また、クロス円の下落とともにドルは弱含みとなった。米FOMCは市場予想通り政策金利を据え置き、声明文については細かい文言変更こそあったが、前回とほぼ同じ内容だったこともドル売り材料視され、一時111.39円まで下げ足を速めた。ただ、下値では本邦実需勢をはじめ押し目買い意欲が強いなか、引けにかけては下げ渋った。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が『米国は中国と交渉の用意がある』と述べたことも支えとなり、111.70円台まで持ち直した。ユーロ/ドルは、ユーロ/円の下落に押される形で弱含み、一時1.1657ドルまで値を下げた。FOMC声明後にドル売りが強まった影響から1.1670ドル台まで下げ渋る場面があったが、戻りは鈍かった。
★NY原油先物市場は続落:原油の在庫増を嫌気した売り優勢
NY原油先物市場は一時67.31ドルまで売られた。需給圧迫が緩むとの見方から総じて軟調な展開となった。米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週間在庫統計で、原油在庫は減少予想に反して380万バレル増加していたことが売り材料となった。産油国の増産観測も売り要因となった。
★NY金物市場は反落:FOMCのタカ派的な声明内容を嫌気
NY金先物市場は一時1224.40ドルまで売られた。この日発表された経済指標は強弱まちまちの内容だったが、FOMCの会合終了後に公表された声明文で『労働市場は引き続き力強さを増し、経済活動は力強いペースで拡大していることが示唆された』とのタカ派的な見解を表明されており、金価格の上値を重くした。政策金利は今回据え置かれたものの、9月利上げの可能性は一段と高まった。
★米国債券市場は反落:米国債の増発発表を嫌気した売り
米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)3.0%で終了した。米財務省が来週の四半期入札を前回の730億ドルから780億ドルに増額と発表し、債券相場のは売りが優勢となった。10年国債利回りは5月下旬以来となる3.01%まで上昇した。その後、NYダウが前日比マイナスに沈むと債券には買い戻しが入り、利回りの上昇は一服した。FOMCは市場予想通りに政策金利を据え置き、声明でもサプライズはなかったものの、年内あと2回の利上げ見通しに変更なく、債券の上値も限定的だった。
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