★米国株式市場は上昇:米企業の好決算と低金利長期化の思惑から買い優勢
NYダウは15.53ドル高の35515.38ドル、ナスダックは6.64ポイント高の14822.90ポイントで取引を終了した。根強い回復期待を受けた買いに、寄り付き後は上昇した。その後、発表された8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想外に10年ぶり低水準に落ち込むと、強い回復への期待が大きく後退し、上げ幅を縮小した。しかし、企業の好決算や連邦準備制度理事会(FRB)が長期にわたり低金利を維持するとの期待を受けた買いが下支えとなり、S&P500種株価指数とNYダウは連日で史上最高値を更新して終了した。VIX指数は16.06から15.45へ低下した。
★NY外国為替市場:不調な米経済指標受けドル売り加速
ドル/円は、8月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が70.2と予想の81.2を大きく下回り、2011年以来の低水準を付けたこと分かると、全般ドル売りが先行した。米長期金利の指標である米10年債利回りが一時1.2767%前後まで低下したこともドル売りを誘った。一目均衡表雲の下限110.00円や基準線と転換線が位置する109.76円など、テクニカル的なポイントを下抜けると一時109.51円まで下げ足を速めた。市場関係者からは『夏季休暇シーズンに入り取引参加者が減少しており、市場流動性が低下。薄商いとなる中、値が振れやすい面もあった』との声が聞かれた。
ユーロ/ドルは、独DAXやNYダウが史上最高値を更新するなど、欧米株式相場が底堅く推移する中、リスク選好のユーロ買い・ドル売りが入った。低調な米経済指標や米長期金利の低下もドル売りを促し、一時1.1805ドルと6日以来の高値を付けた。市場では『今週、年初来安値である3月31日の安値1.1704ドル手前で下値の堅さを確認したこともあり、週末を前にポジション調整目的の買い戻しが入った』との声も聞かれた。
★NY原油先物市場は続落:需要減退への警戒感から売り優勢
NY原油先物市場は67.77ドル-69.22ドルのレンジ相場となった。8月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が前月から大幅に低下するなど、コロナ感染拡大の経済への影響が懸念され、エネルギー需要減退への警戒感で売りが優勢となった。米大手石油ガス開発のベーカー・ヒューズにより、今週の米国内の原油、天然ガスを合わせた掘削装置(リグ)稼動数は9基増加し500基となったと報じられたことも、原油の重石となった。ニューヨーク市場の中盤にかけて69.22ドルまで買われたが、需要増加の思惑は後退していることから、通常取引終了後の時間外取引で67.77ドルまで反落した。
★NY金先物市場は反発:ドル安や米長期金利の低下を好感
NY金先物市場は1753.00-1781.30ドルのレンジ相場となった。8月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値のさえない結果を受けて、為替相場ではドル売り・ユーロ買いが進み、米長期金利が低下したことが、金の買いを後押しした。アジア市場で1753.00ドルまで売られた後、ニューヨーク市場の中盤にかけて1781.30ドルまで反発した。通常取引終了後の時間外取引でも金先物は底堅い動きを維持し、1780ドルを挟んだ水準で推移した。
★米国債券市場は反発:不調な米経済指標を受け買い優勢に
米国債券市場で中長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)0.21%で終了した。米10年物国債利回りは前営業日比は0.08%低い1.28%で終了した。8月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が予想を大きく下回り、2011年以来の低水準を付けたことが分かると、相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。
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