★米国株式市場はまちまち:米景気回復ペースの鈍化懸念から売り優勢
NYダウは208.98ドル安の34577.37ドル、ナスダックは24.31ポイント高の14663.64ポイントで取引を終了した。連休明け発表された6月ISM非製造業景況指数やサービス業PMI改定値が予想を下回ったため、景気回復ペースの鈍化懸念が浮上し、寄り付き後、下落した。また、石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた『OPECプラス』の会合が増産で合意できずに終了したため、原油高も回復の障害になるとの懸念が強まり一時下げ幅を拡大した。しかし、引けにかけては売りが一服した。金利低下で、ハイテク株は小幅上昇し、連日で史上最高値を更新して終了した。VIX指数は15.07から16.44へ上昇した。
★NY外国為替市場:米景気回復のピークアウト感からドル売り
ドル/円は、6月米サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値や6月米ISM非製造業指数が予想を下回ると、『米指標が景気回復モメンタムのピークアウトを示唆した』との見方が浮上し、円買い・ドル売りが先行した。米長期金利の指標である米10年債利回りが1.34%台まで低下したことも相場の重石となり、一時110.49円と日通し安値を更新した。小高く始まったNYダウが失速し、一時400ドル超下落したことも円買い・ドル売りを誘った。ただ、売り一巡後は110円台半ばで下げ渋った。WTI原油先物価格の失速で対資源国通貨中心にドル高が進んだ影響を受けた。
ユーロ/ドルは、欧州時間発表の7月独ZEW景況感指数が予想を大きく下回ったことを受けて、NY市場でもユーロ売り・ドル買いが優勢となった。原油価格の失速で対資源国通貨中心にドル高が進んだ影響もあり、一時1.1807ドルと日通し安値を付けた。
★NY原油先物市場は大幅続落:買持の投げ売りで失速
NY原油先物市場は72.94ドル-76.98ドルのレンジ相場となった。5日に予定されていた石油輸出国機構(OPEC)プラスの閣僚級会議が、減産延長を巡り意見が対立したまま中止となった。これを受けて時間外のNY原油先物は買いで反応し、一時76.90ドル台と約6年8カ月ぶりの水準まで上値を伸ばした。もっとも連休明けのNY勢が参入すると一転売り戻しが優勢になった。サウジアラビアに反発したアラブ首長国連邦(UAE)が一方的に生産量を拡大するのではないかとの懸念が一部で浮上した。買い持ちの投げ売りが促され、一時73ドルを割り込む場面があった。
★NY金先物市場は4日続伸:米長期金利低下を好感した買い
NY金先物市場は1784.70-1815.70ドルのレンジ相場となった。米長期金利が低下傾向を強めたことで金利が付かない金の価値が相対的に高まり、序盤は1815ドル台まで買いが先行した。6月米のISM非製造業指数やサービス部門PMI改定値が市場予想を下回ったことも、安全資産とされる金の底堅さに繋がった。もっともその後は為替相場のドル高進行がドル建て金先物の圧迫要因となり、引けにかけては上げ幅を縮小した。ニューヨーク市場の序盤に1815.70ドルまで買われた後、1790.20ドルまで反落したが、米長期金利の低下を意識して通常取引終了後の時間外取引で1797.90ドルまで戻し た。
★米国債券市場は続伸:不調な米経済指標受け買い優勢
米国債券市場で中長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米2年債国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)0.216%、米10年物国債利回りは前営業日比0.07%低い1.35%で終了した。6月米サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値や6月米ISM非製造業指数が予想を下回ったことを受けて、債券買いが優勢となった。米10年債利回りは一時1.3464%前後と2月24日以来の低水準を付けた。
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