★米国株式市場はまちまち:景気敏感株からハイテク株へ資金移行
NYダウは71.34ドル安の33874.24ドル、ナスダックは18.46ポイント高の14271.73ポイントで取引を終了した。前日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けて早期利上げ観測が後退して、買いが先行した。金利の上昇も限定的となるとの見方を背景に、景気循環株からハイテク株への投資資金の移行が再燃し、NYダウは下落に転じた。ハイテク株は終日買われ、ナスダック総合指数は連日終値で史上最高値を更新した。VIX指数は16.66から16.32へ低下した。
★NY外国為替市場:低調な米国債入札受け米長期金利上昇でドル買い
ドル/円は、欧州市場では一時111.10円と昨年3月26日以来約1年3カ月ぶりの高値を付けたものの、節目の111円台に乗せた達成感からいったん利益を確定する目的の売りが出ると110.67円付近まで下押しした。22日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けて米早期利上げ観測が後退する中、欧州通貨や資源国通貨に対してドル売りが先行した影響も受けた。ただ、低調な米5年債入札を受けて米長期金利が上昇すると再び111円台に乗せるなど、下値の堅さも目立った。
ユーロ/ドルは、前日のパウエルFRB議長の議会証言を受けて、米早期利上げへの警戒感が緩んだことからドル売りが先行し、一時1.1970ドルと日通し高値を付けた。ただ、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングにかけてはドルを買い戻す動きが目立ち、次第に上値を切り下げた。米5年債入札後に米長期金利の指標である米10年債利回りが1.4970%前後まで上昇すると、一時1.1920ドル付近まで押し戻された。
代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは反発した。ビットコイン・ドルは一時3万4800ドル台まで上昇したほか、ビットコイン円は385万円程度まで値を上げた。市場では『中国政府の仮想通貨に対する規制強化を警戒した売りが一服した』との指摘があったほか、『価格はネガティブな要素を織り込み過ぎている』との声が聞かれた。
★NY原油先物市場は反発:利益化確定の売りが優勢に
NY原油先物市場は72.82ドル-74.25ドルのレンジ相場となった。経済正常化によるエネルギー需要増への期待が一段と高まり、買いが強まった原油先物は一時2018年10月以来の高値水準となる74.20ドル台まで上昇した。ただ一巡後は利益確定の売りが優勢になった。米エネルギー省(EIA)の週間在庫統計では、原油は前週を上回る取り崩し幅だったものの買い材料とはならなかった。来週の石油輸出国機構(OPEC)プラス会合への警戒感も重しとなり、引けにかけて上げ幅を縮めた。アジア市場で72.82ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて74.25ドルまで上昇した。しかし、原油先物は時間外取引で一時73ドルを下回った。
★NY金先物市場は反発:米金利上昇で上げ幅縮小
NY金先物市場は1773.10-1795.60ドルのレンジ相場となった。NY序盤には外国為替相場でドル安・欧州通貨高が進み、ドル建ての金先物に割安感がでて買いが集まり一時1795ドル台まで強含んだ。しかしながらNY午後に入ると米金利上昇を背景に為替がドル高に傾き、つれる形で金先物も上げ幅を縮めた。 通常取引終了後の時間外取引で1773.10ドルまで下げている。
★米国債券市場は反落:不調な米5年債入札受け売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.48%で終了した。5年債入札が『低調だった』と受け止められ、債券売りが広がった。
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