FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式式場は下落:様子見ムード強く終日軟調

NYダウは94.42ドル安の34299.33ドル、ナスダックは101.28ポイント安の14072.86ポイントで取引を終了した。5月小売売上高が予想以上に鈍化したほか、生産者物価指数が予想を上回る伸びを示したことが警戒材料となり、寄り付き後に下落した。連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)を開催中で、明日の結果公表を控えた警戒感も強く終日軟調に推移した。VIX指数は16.39から17.02へ上昇した。

 

NY外国為替市場:FOMCの結果待ちで様子見ムード

ユーロ/ドルは、米10年債利回りの上昇を受けた売りが先行し、1.2101ドルまで下落する場面も見られた。もっとも、昨日安値の1.2094ドルが目先のサポートとして意識されると1.2130ドル前後まで下げ渋る展開になった。明日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて様子見ムードが強く、米長期金利の上昇が続かなかったほか、米国と欧州連合(EU)が航空機補助金を巡る紛争の解決で合意し、報復関税を今後5年間停止すると決まったことも相場を下支えした面があった。 

 

ドル/円は、欧州時間に109.99円の安値と110.17円の高値を確認し、NY時間は110.10円を挟んだ狭いレンジ内取引に終始。FOMCを前に手控えムードが広がった。
 なお、米小売売上高や米PPIなど本日発表された米指標は強弱まちまちな結果となったため、相場への影響は限られた。

 

NY原油先物市場は反発:石油需要増大の思惑買い

NY原油先物市場は70.81ドル-72.48ドルのレンジ相場となった。米ニューヨークで多くのロックダウン規制を解除することが決定するなど、経済正常化に伴う需要の拡大期待により、原油先物価格は大幅に上昇し2018年10月以来の高値水準で引けた。また、明日発表予定のEIA週間在庫統計で原油やガソリンが在庫減少となる予測が出ていることも原油先物価格を支えた。アジア市場で70.81ドルまで下げたが、石油需要増大の思惑が広がっており、ニューヨーク市場で72ドル台に上昇。株安が多少嫌気されたが、時間外取引で72.48ドルまで一段高となった。

 

NY金先物市場は3日続落:戻り売り興味残る

NY金先物市場は1853.00-1870.90ドルのレンジ相場となった。米卸売物価指数が市場予想を上回ったことで、明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリングについて言及する可能性もあるとの声があり、安全資産とされる金先物は弱含んだ。アジア市場で1870.90ドルまで買われたが、戻り売りの興味が残されており、ニューヨーク市場の中盤にかけて1853.00ドルまで反落した。

 

米国債券市場は横ばい:米FOMCの結果公表を控え様子見

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と変わらず1.49%で終了した。5月米卸売物価指数(PPI)が予想を上回る結果となったことを受けて債券売りが先行。10年物国債利回りは一時1.5108%まで上昇する場面も見られたが、明日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて持ち高は傾けにくかった。 

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