★米国株式市場は上昇:ワクチン普及により米経済の正常化期待から買い
NYダウは10.59ドル高の34323.05ドル、ナスダックは80.82ポイント高の13738.00ポイントで取引を終了した。米国では18歳以上の半数が新型コロナウイルスワクチンの必要な接種回数を完了した。ワクチン普及で米経済は正常化に向けて着実に進んでおり、買いが入りやすい地合いとなった。加えて、過度なインフレ懸念が和らいでいることも、ハイテク株の底堅さにつながった。半面、NYダウは史上最高値圏にあるだけに、利益確定売りも出やすく上値は重かった。VIX指数は18.84から17.36へ低下した。
★NY外国為替市場:ロンドンフィキシング絡みのドル買いフロー観測
ユーロ/ドルは、アジア市場では一時1.2263ドルまで値を上げる場面もあったが、前日の高値1.2266ドルが目先レジスタンスとして意識されると次第に弱含んだ。パネッタ欧州中央銀行(ECB)専務理事が『景気回復はまだ初期段階であり、インフレ率も低すぎる。来月10日のECB理事会後に資産買い入れペースを落とすべきではない』との見解を示したと伝わるとユーロ売りが活発化した。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると、前日の安値1.2212ドルを割り込んで一時1.2182ドルまで下げ足を速めた。
ドル/円は、対ユーロ中心にドル買いが進んだ流れに沿って円売り・ドル買いが先行した。ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローが入ると、前日の高値109.07円を上抜けて一時109.18円まで上値を伸ばした。なお、クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長は『インフレが持続的かつ憂慮すべきほど2%を超えるとは予想せず』『テーパリングは利上げの前に実施』などと述べたが、目立った反応は見られなかった。
★NY原油先物市場は4日続伸:需要の強さが確認されると買い優勢
NY原油先物市場は65.25ドル-66.43ドルのレンジ相場となった。イラン核合意の再建に向けた協議が25日から始まっており、妥結すれば『イラン産原油の供給が再開される』との思惑が高まったことで売りが先行した。しかしながら米エネルギー省(EIA)の週間石油在庫統計で需要の強さが確認されると、相場は再び買い優勢になった。統計発表前には65ドル前半まで売られていた原油先物は、発表後に66ドル台を回復した。ニューヨーク市場の序盤にかけて65.25ドルまで下落したが、米国株式は下げ渋ったこと、原油需要増大の思惑は消えていないことから、66ドル台を回復した。
★NY金先物市場は3日続伸:ユーロ高一服から上げ渋りの展開
NY金先物市場は1893.00-1915.60ドルのレンジ相場となった。約4カ月半ぶりの1900ドル台乗せに成功したことでテクニカル的な買いが先行し、一時1913ドル台まで上値を伸ばした。ただその後は為替相場がドル高・ユーロ安に傾き、ドル建ての金先物も上げ幅を縮小した。もっとも中心限月としては1月8日以来の1900ドル台で引けた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1915.60ドルまで買われたが、ユーロ高が一服したことから1893.00ドルまで反落した。時間外取引では1890ドル台で推移した。
★米国債券市場は3営業日ぶりに反落:リスク選好の動きから売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.57%で終了した。米国株相場の反発を受けて、相対的に安全資産とされる米国債には売りが出た。なお、5年債入札は前日の2年債入札と同様に堅調な需要を集めたが、相場の反応は限られた。
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