★米国株式市場は上昇:夏にかけて経済活動の活発化を期待した買い
NYダウは360.68ドル高の34382.13ドル、ナスダックは304.99ポイント高の13429.98ポイントで取引を終了した。米長期金利が低下したことで、高PER(株価収益率)銘柄に買いが入り一時430ドル超上昇した。米疾病対策センター(CDC)が『新型コロナウイルスワクチンの接種を完了した人は原則、屋内・屋外ともにマスクをつけなくても良い』との指針を発表したことで、市場では『夏にかけて経済活動が活発化する』との期待が高まり、景気敏感株にも買いが集まった。 VIX指数は23.13から18.81へ大幅低下した。
★NY外国為替市場:米長期金利低下でドル売りやや優勢
ユーロ/ドルは、4月米小売売上高が予想を下回る内容だったことが分かると、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが先行した。5月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が予想を下回ったこともユーロ買い・ドル売りを促し、一時本日高値となる1.2148ドルまで値を上げた。前週末の4月米雇用統計後の反発水準である1.2152ドルが目先戻りの目処として意識されるとやや伸び悩んだものの、下押しも1.2132ドル付近にとどまった。
ドル/円は、NY時間に限れば値幅26銭程度のもみ合いに終始した。対欧州・オセアニア通貨などでドル安が進んだ影響を受けた半面、ユー/ロ円などクロス円の上昇につれた買いが入ったためドル/円自体は方向感が出なかった。
オセアニア通貨は堅調だった。NYダウが一時430ドル超上昇し、ナスダック総合も330ポイント以上上昇したことを受けて、リスクセンチメントに敏感な豪ドルやNZドルに買いが入った。豪ドル/米ドルは一時本日高値となる0.7787米ドル、豪ドル/円は85.17円まで値を上げたほか、NZドル/米ドルは0.7256米ドル、NZドル/円は79.35円と日通し高値を更新した。
★NY原油先物市場は反発:経済回復期待の高まりから買い優勢
NY原油先物市場は63.33ドル-65.62ドルのレンジ相場となった。米『コロニアル・パイプライン』は全面的に再稼働をはじめたが、米金利低下・米株上昇・ドル安などで原油先物は反発した。また、米疾病対策センター(CDC)がウイルスワクチンの接種を完了すれば、屋内外を問わずにマスクを着用しなくてもいいとする指針を発表したことで、経済回復への期待の高まりも原油先物の支えとなった。ロンドン市場の序盤にかけて64ドル台を回復し、ニューヨーク市場で一段高となった。
★NY金先物市場は続伸:米長期金利低下とドル安を好感した買い
NY金先物市場は1819.00-1847.10ドルのレンジ相場となった。欧州入り後から強含んだ金先物だが、NY入り後も昨日に続いて米金利が低下し、ドルは軟調に推移した。ドルで取引される金先物は割安感もあり続伸して週を引けた。アジア市場で1819.00ドルまで下げた後、ユーロの反発を意識した買いが入ったことで反転。ニューヨーク市場で一段高となり、通常取引終了後の時間外取引で上げ幅はさらに拡大した。
★米国債券市場は続伸:米景気回復への過度な期待後退で買い戻し
米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)1.63%で終了した。4月米小売売上高が予想を下回ったことで、米景気回復への過度な期待が後退すると債券買いが優勢となった。市場では『米金融緩和の長期化を見込んだ買いも入った』との声が聞かれた。
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