FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:ハイテク企業の好決算が下支え

NYダウは239.98ドル高の34060.36ドル、ナスダックは31.52ポイント高の14082.55ポイントで取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で景気判断を引き上げたほか、第1四半期GDPが大幅な伸びを示したため、寄り付き後は上昇した。バイデン米大統領が提示した1.8兆ドル規模の追加経済対策への期待を追い風に買い先行で始まった。前日発表されたアップルやフェイスブックの決算が好結果となったことも相場の支援材料となり、一時260ドル超上げた。ただ、冴えない雇用関連指標やベイデン政権の大幅増税への懸念のほか、利食い売りなどが出て、指数はマイナス圏に沈む場面もあった。VIX指数は17.28から17.61へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利に振れる展開

ドル/円は、1-3月期米国内総生産(GDP)速報値が前期比年率6.4%増と予想の6.1%増を上回り、規模が新型コロナ危機前の2019年10-12月期の水準をほぼ回復したことが分かると米長期金利の上昇とともにドル買いが先行した。前日の高値109.08円を上抜けて一時109.22円まで上値を伸ばした。ただ、一目均衡表基準線が位置する109.23円がレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。3月米住宅販売保留指数が予想を下回ったことも相場の重しとなり、一時108.80円付近まで下押しした。

 

ユーロ/ドルは、アジア時間に一時1.2150ドルと2月26日以来約2カ月ぶりの高値を付けた反動で、海外市場ではポジション調整目的の売りが優勢となった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、一時1.2102ドルと日通し安値を付けた。もっとも、米長期金利が上昇幅を縮めると1.2129ドル付近まで下げ渋った。 

 

NY原油先物市場は3日続伸:減産の縮小を慎重に進める方針の維持を好感

NY原油先物市場は63.65ドル-65.47ドルのレンジ相場となった。27日の石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国で構成する『OPECプラス』の会合で減産の縮小を慎重に進める方針を維持され、買い安心感が強まったことが引き続き相場の支えとなり、約1カ月半ぶりに65ドル台を回復した。また、インドやブラジルなどでコロナ新規感染者数が増加しているものの、景気回復への期待が根強いことも、買いを後押ししている。アジア市場の序盤で63.65ドルまで下げたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の序盤にかけて65.47ドルまで買われた。

 

NY金先物市場は3日続落:米長期金利の上昇を嫌気した売り

NY金先物市場は1754.60-1789.90ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りが一時1.68%台と、13日以来の高い水準まで上昇し、金利を生まない金は売りに押された。米国株が上昇するなど、リスク選好ムードが高まったことも逃避資産とされる金の売りを後押しした。アジア市場で1789.90ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の序盤にかけて1754.60ドルまで下げている。

 

米国債券市場は反落:米回復期待と国債増発を見込んだ売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.63%で終了した。米景気回復や国債増発を見込んだ債券売りが出たほか、1-3月期米国内総生産(GDP)速報値が予想を上回ったことが相場の重石となった。利回りは一時1.6860%前後まで上昇する場面があった。ただ、米金融緩和政策の継続決定に伴う買いも根強く、売り一巡後は下げ幅を縮めた。

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