★米国株式市場は上昇:大型インフラ計画による景気押し上げ期待
NYダウは171.66ドル高の33153.21ドル、ナスダックは233.23ポイント高の13480.11ポイントで取引を終了した。バイデン大統領が発表した大型インフラ計画が景気をさらに押し上げるとの期待に寄り付き後は上昇した。また、主力のハイテク株にも米長期金利の低下を背景にした買いが入り、指数を押し上げた。さらに、3月ISM製造業景況指数が1983年来で最高を記録する良好な結果を好感し、上げ幅を一段と拡大した。VIX指数は19.40から17.33へ大幅低下した。
★NY外国為替市場:米長期金利低下で全般ドル売り優勢
ユーロ/ドルは、米10年債利回りが1.66%台まで低下幅を拡大したことをながめ、全般にドル売りが優勢となった。一時1.1780ドルまで上昇し、その後も高値圏で底堅く推移した。また、米ドル/カナダドルは1.2544カナダドルの安値まで米ドル安・カナダドル高が進行した。ドル全面安の流れに沿ったほか、原油先物相場が堅調に推移したことも産油国通貨であるカナダドルの支えとなった。
ドル/円は、米長期金利低下によるドル売りの流れが強まるなか、一時110.51円と日通し安値をつけた。一方で、クロス円の上昇につれた買いも入ったため、下押しも限られた。なお、3月米ISM製造業景気指数は64.7と市場予想の61.3より強い結果となったが、相場への影響は限定的だった。
★NY原油先物市場は大幅反発:材料出尽くしから買戻し
NY原油先物市場は58.86ドル-61.75ドルのレンジ相場となった。本日行われた石油輸出国機構(OPEC)プラス会合で減産体制が維持されるとの憶測から、原油先物価格は強含んで始まったが、協調減産を段階的に縮小することが決定され、5・6月に日量35万バレル、7月に45万バレル増産すると報じられると上げ幅を削り一時前日比でマイナスに転じた。しかしながら、材料出尽くし感から買い戻しが入ると急騰し、大幅に反発して引けた。ニューヨーク市場で一時61.75ドルまで買われる場面があった。
★NY金先物市場は続伸:米長期金利が低下したことを好感
NY金先物市場は1706.40-1731.60ドルのレンジ相場となった。ほぼ前日比横ばいで推移していた金先物価格だが、週間の米失業保険指標が予想より悪化したことで、米10年債利回りが低下しドルが全面安となり、金先物価格は上昇して引けた。アジア市場の序盤で1706.40ドルまで下落したが、米長期金利の低下を受けて金先物は反転した。通常取引終了後の時間外取引で1731.60ドルまで買われている。
★米国債券市場は反発:需給懸念が和らいだことで買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%低い(価格は上昇)1.67%で終了した。バイデン米大統領がインフラ投資計画の財源を法人増税でまかなう方針を示したことを受け、一部市場で予想されていた国債増発による財源確保の思惑が後退した。債券の需給懸念が和らいだことを手掛かりにした買いが強まった。
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