FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:主要企業の決算内容を好感され買い優勢

NYダウは79.40ドル高の25199.29、ナスダックは0.67ポイント安の7854.44で取引を終了した。複数の主要企業の決算内容が好感された一方で、米6月住宅着工、建設許可件数が市場予想を下振れ、寄り付き後からもみ合う展開となった。目標株価が引き上げられたユナイテッドヘルス・グループや航空機の受注が続くボーイングなどが指数を押し上げた。地区連銀経済報告(ベージュブック)で、6月と7月初めに米景気が拡大したことが示され、緩やかに上昇したものの、ナスダック総合指数に利益確定売りが広がり、上値を抑えた。VIX指数は12.06から12.10へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米中貿易摩擦再燃の懸念で一旦ドル売り

ドル/円は、中国商務省が米国政府による鉄やアルミに対する関税に対抗する報復措置として、対米商品に一段の措置を講じる必要があると指摘したため、貿易摩擦への警戒感が再燃したほか、米住宅指標が市場予想を下振れしたことでドル売りがつよまり、一時112.71円まで下げ足を速めた。その後、パウエル米FRB議長が米下院金融サービス委員会で『バランスシートが通常へ戻るのに3-4年かかると予想』などと証言したが、影響は限定的だった。次第に112.80円を挟んで方向感が出ない展開となった。ユーロ/ドルは全般ドル買い圧力が根強く1.1602ドルまで下げたが、1.16ドル割れに失敗するとショートカバーが進み1.1662ドルまで持ち直した。もっとも、1.1665ドル手前で上値を抑えられると、1.1630ドル台まで伸び悩んだ。

 

NY原油先物市場は上昇:原油の供給懸念が残り買戻し

NY原油先物市場は一時69.06ドルまで買われた。供給不安を受けた買いが下値を支えた。米エネルギー省が発表した週間在庫で、原油在庫が予想外に増加したため一時下落した。しかし、ガソリン在庫は予想以上に減少していたことや、リビアの生産への懸念は消えていないことから、引けにかけて原油の買い戻す動きが見られた。

 

NY金先物市場は小反発:ポジション調整の売り一巡との見方も

NY金先物市場は一時1220.90ドルまで下落したが、その後1228.40ドルまで戻した。ポジション調整的な売りは一巡したとの見方が浮上した。米6月住宅着工件数は市場予想を下回ったことから、金を買い戻す動きも見られた。ただ、パウエル米FRB議長の下院での議会証言内容を意識した売りも観測されており、もみ合いの展開となった。

 

米国債券市場は下落:米国株の底堅さから売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.87%で終了した。NYダウが底堅く推移したことで債券売りが出た。そのため、一時2.88%と3日以来の高水準を付けた。

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