★米国株式市場は上昇:主要決算発表への期待から買い優勢
NYダウは55.53ドル高の25119.89、ナスダックは49.40ポイント高の7855.12で取引を終了した。前日引け後に発表された動画ストリーミングのネットフリックスの決算が予想を下振れ、ハイテク株を中心に大きく下落して寄り付いたものの、その後は買い戻しが優勢となった。パウエル米FRB議長が議会証言で米景気の底堅さを強調し、緩やかな利上げ継続を支持したことも好感されたほか、主要決算発表への期待感から引けにかけて上げ幅を拡大した。VIX指数は12.83から12.06へ低下した。
★NY外国為替市場:パウエル米FRB議長証言受け全般ドル高傾向
ドル/円は、パウエル米FRB議長が米上院銀行委員会で経済と金融政策について証言する予定のなか、欧州時間からドル買い圧力が高まりアジア時間高値の112.57円を上抜けた。パウエルFRB議長が証言原稿のなかで『当面、漸進的な利上げ継続が最善策』『最新の経済データは第2四半期の米成長がかなり強いことを示唆している』などの見解を示すと、13日高値の112.80円に接近した。質疑応答で『雇用市場は強く、労働者はより良い状態にある』『賃金上昇は依然としてインフレの傾向を上回る』などと発言すると、1月9日以来の高値となる112.93円まで上値を伸ばした。一巡後は112.85円前後での持ち高調整が続いた。ユーロ/ドルは、欧州時間から全般ドル高が進んだ地合いを引き継いだ。パウエル米FRB議長の議会証言を受けてドルが一段高となると、前日安値の1.1676ドルを下抜けてストップロスを巻き込み、1.1650ドルまで下げ足を速めた。
★NY原油先物市場は小反発:原油需要減少懸念後退で買い戻し
NY原油先物市場は一時67.03ドルまで売られたが、米国経済の持続的な成長への期待が広がり、原油需要がただちに減少する可能性は低いとの理由で原油先物を買い戻す動きが見られた。パウエル米FRB議長の議会証言を受けて売りが強まる場面があったが、株高を意識した買いも入った。
★NY金先物市場は続落:パウエル米FRB議長の発言を意識した売り
NY金先物市場は一時1225.90ドルと約1年ぶりの安値まで下落した。パウエル米FRB議長の議会証言を意識して金の売りが広がった。パウエル議長は上院銀行住宅都市委員会で半期に一度の証言を行い、『今後数年にわたり労働市場は堅調を維持し、インフレ率はFRBの目標である2%近辺で推移する』との見通しを示した。パウエル議長の証言は利上げ継続を支援するものとの見方が強まり、米長期金利が上昇し、米国株式はプラス圏で推移したことから、リスク回避の金買いが一段と後退した。
★米国債券市場は横ばい:米FRB利上げ継続方針で一時売り優勢に
米国債券市場は長期ゾーンで横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.86%で終了した。パウエル米FRB議長が議会証言で緩やかな利上げ継続の方針を示すと債券売りが出たものの、一時的な反応となった。
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