FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:貿易戦争の警戒が後退し買い優勢

NYダウは336.70ドル高の24874.76、ナスダックは72.84ポイント高の7330.70で取引を終了した。トランプ米大統領がメキシコ・カナダの鉄鋼関税除外について『公平なNAFTAが条件』などと発言。追加関税を巡る交渉の余地があるとの見方から買いが優勢となった。また、米2月ISM非製造業景況指数が予想を上振れたほか、原油価格の上昇が好感された。先週までの株価下落を受けた買戻しの動きも広がり、上げ幅を拡大した。一時400ドルに迫る上昇となった。VIX指数は19.59から18.73へ低下した。

 

NY外国為替市場:貿易戦争の警戒感緩和でリスク選好の円売り

ドル/円は、米2月ISM製造業景況指数が予想を上回ったことや、株高で米長期金利上昇に伴うドル買い、リスク選好の円売りに拍車がかかった。共和党のライアン下院議長がトランプ大統領に鉄鋼やアルミニウムの輸入関税計画を進めないよう要請したとの報道で貿易戦争への警戒感が緩和した。NYダウや日経先物が上げ幅を拡大したことや、米長期金利が一転上昇したことで106.24円まで上値を伸ばした。ユーロ/ドルは、ユーロ/円の上昇につれて1.2349ドルまで上げたが、一巡すると1.2330ドル前後で方向感が出なくなった。

 

NY原油先物市場は続伸:リビアの油田で生産停止を受け買い優勢

NY原油先物市場は一時62.79ドルまで買われた。リビア最大の油田でパイプライン閉鎖によって、生産が4日から停止しているとの報道が材料視された。また、米国での貿易戦争激化に対する警戒感が低下しことで米国株が大幅高となったことも好感された。

 

NY金・銀先物市場は低下:米株高・米長期金利上昇で売り優勢

NY先物市場では、一時1318.30ドルまで売られた。貿易戦争が激化するとの警戒感はやや低下したことや、米国株の大幅上昇を意識してリスク回避の金買いは一服した。トランプ米政権による鉄鋼・アルミニウム輸入への関税賦課は全ての国が対象となると伝えられているが、米下院のライアン議長は鉄鋼・アルミニウムに対する輸入関税の賦課に反対していることが材料視された。また、米長期金利が上昇したことから金価格の上昇を抑える一因となった。

 

米国債券市場は続落:米国株の大幅高で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国際利回りは前営業日比0.02%高い(価格は上昇)2.88%で終了した。米国株が大幅上昇したことをながめ安全資産とされる債券需要が低下した。

 

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