★米国株式市場は上昇:米税制法案週内可決の思惑でリスク選好
NYダウは140.46ドル高の24792.20、ナスダックは58.18ポイント高の6994.76で取引を終了した。アジアや欧州株が概ね全面高のとなり、米国株にも買いが先行した。米12月NAHB住宅市場指数が市場予想を上回ったほか、米税制改革法案が週内にも上下両院で可決されるとの思惑からリスク選好の動きが強まり、終日堅調推移となった。米国株3指数は揃って過去最高値を更新した。VIX指数は9.42から9.53へ上昇した。
★NY外国為替市場:米長期金利上昇でドルの買い戻し
ドル/円は、欧州時間からのドル売りの流れを引き継ぎ一時112.30円付近まで下落した。売り一巡後は、日経先物が上昇したほか、米長期金利も上昇幅を拡大したことをながめ、112.60円台まで下値を切り上げた。ユーロ/ドルは、対欧州通貨を中心にドル売りが進んだ流れに沿ってユーロ買いが先行した。一時1.1834ドルまで上昇したが、買い一巡後はユーロクロスが反落したことに伴って1.1770ドル台まで上値を切り下げた。
★NY原油先物市場は反落:供給ひっ迫への懸念後退
NY原油先物市場は一時56.82ドルまで下落した。ナイジェリアでの石油労働者のストライキが中止になったことが材料視された。目先的な供給ひっ迫への懸念は後退し、上値が重くなった。OPECとロシアが主導する協調減産体制が延期されていることから、需給関係の改善につながる措置になるとの見方は残っている。
★NY金・銀先物市場は上昇:ドルインデックス低下で買い優勢
NY金先物市場は一時1267.00ドルまで買われた。米税制改革法案の年内成立の可能性が高まっているほか、欧米株式市場が堅調推移となったにもかかわらず、金先物を買い戻す動きとなった。欧米市場でポジション調整的ドル売りが散見され、ドルインデックス指数が低下したことにより、金買いが強まった。そのため、年末に絡んだドルのポジション調整が終了すると、再び金は伸び悩む可能性があるとみられる。
★米国債券市場は下落:リスク選好の動きから債券需要後退
米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は安い)2.39%で終了した。米両院で税制改革法案が週内に可決するとの思惑が広がり、米国株が大幅上昇したことでリスク選好の動きが強まり債券需要が後退した。
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