FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

中国経済指標:資源通貨の変動に注意

・11:00 : 7月鉱工業生産 [前年比] (前回+7.6% 予想+7.1%)
・11:00 : 7月小売売上高 [前年比] (前回+11.0% 予想+10.8%)
・11:00 : 7月固定資産投資 [前年比] (前回+8.6% 予想+8.6%)

 

7月の貿易統計では外需を示す輸出、内需を示す輸入が伸び悩んでいた。中国経済の伸び悩みが示されると、資源国通貨安やリスク回避の円高に振れる可能性があり注意。

 

日4-6月期実質国内総生産(速報値):市場予想を大幅に上回る

内閣府が発表した4-6月期のGDP速報値は物価変動の影響を除いた実質前期比1.0%増、年率換算4.0%増となり、市場予想の前期比0.6%増、年率換算2.5%増をいずれも上回った。

発表後、茂木経済再生相『景気は緩やかな回復基調続いているとの認識変わらず』『景気は緩やかに回復していくことが期待される』『消費や設備投資が堅調に増加した』『現段階で新たな経済対策は想定していない』と発言している。

 

日経平均株価:円安進行で下げ幅縮小

米CPIの低迷によるドル安、北朝鮮不安によるリスク回避の円高などが重しとなりやすい。日本市場は盆休みムードが漂うなか、市場売買エネルギーの低下も懸念される可能性もある。引き続き北朝鮮情勢や米国の景気減速リスクなどに神経質となる地合いが続く。一方、日本株は企業の収益の底堅さとの見合いで割安感も見られている。米国では、今週社債発行の増加が予定されており、債券市場全休の需給悪化懸念などで米国債金利の低下が抑制さえれいる。このことは、過度なドル安・円高に歯止めをかけるもので、日本株は割安株、高配当株、出遅れ株などを中心に買われやすい面もある。日経平均株は、前営業日比184円安の1万9545円で寄り付いた。その後は一時下げ幅を広げたが、売りが一巡すると円安進行と押し目買いから下げ幅を縮小している。

 

東京外国為替市場:ドルがジリ高推移

ドル/円は、北朝鮮を巡る地政学リスクを背景にドルの上値は重いものの、11日の米国株は小幅高で引けており、リスク回避的なドル売りはやや縮小している。前週末に発表された米7月消費者物価指数は市場を下回る内容となった。そのため、年内追加利上げを巡る思惑は後退したが、NYダウ先物も小幅高となっており、新たなドル売り材料が提供されない場合、リスク回避のドル売り・円買いは一服しやすい。ユーロ/ドルは、ユーロ買い材料が乏しいなかドル売りの流れに沿っている面が多い。そのため、改めてドル売り材料が出ない限りユーロの上値も重く、ユーロ/ドルは1.1820ドル近辺でのもい合い相場となっている。

本邦輸出勢は期日決済分以外は111円台から本格的なドル売りスタンス。米系短期筋のドル売りは109.40円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢のドル買いは108.70円からドル買いが観測されている。米系短期筋も108円台後半はドル買い戻しスタンス。

今週は本邦企業がほとんどお盆休暇入りしていることから、市場参加者が少なく材料視台ではボラティリティが高まる可能性が高いので注意が必要となる。

 

8月1日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高

 

(8月1日)   ⇒   (8月8日)

・円     :▲112,196   ⇒   ▲95,813

・ユーロ   :+82,637    ⇒   +93,685

・ポンド   :▲29,452    ⇒   ▲25,813

・豪ドル   :+60,713    ⇒    +58,010

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