FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

★日4月完全失業率:予想通り

総務省が発表した4月の完全失業率(季節調整値)は2.8%となり、市場予想通りとなった。また、厚生労働省が同時発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は1.48倍と前月の1.45倍から上昇した。市場予想の1.46米を上回った。

 

★日4月商業販売統計速報:市場予想を上回る

経済産業省が発表した4月の商業販売統計速報によると、小売業販売額は前年同月比3.2%増加となり、市場予想の2.3%増を上回った。百貨店・スーパー販売額(既存店)は前年同月比1.1%増となった。

 

日経平均株価:円全面高を嫌気

欧州株の落ち着きや資源価格の下げ止まり、過度な円高とドル安の抑制などが下支え要因となりやすい。日本株は欧米株など世界株に比べて出遅れ感や割安感もあり、押し目買い地合いを支援する。ただ、連休明けの米国市場やトランプ大統領の政治疑惑を見極めようという様子見となる可能性もある。今週は米国で重要な経済指標が相次ぐほか、北朝鮮の地政学リスクなども警戒される。日経平均株価は、前日比1円安の1万9681円で寄り付いた。その後は円が全面高となるなか輸出企業などに売りが入りやすく下げ幅を拡大している。

 

東京外国為替市場:主要通貨で円が前面高

ドル/円はリスク回避志向や米長期金利の伸び悩みを背景に上値の重い展開が意識されている。米長期金利の低下やユーロの下落につれ総じて円買い強い通貨となっている。ユーロ/ドルは、ハード・ブレグジット(強硬なEU離脱)への懸念やイタリアの政局不安、ギリシャの債務問題が意識されるなかユーロが売られやすい。

 

本邦輸出勢のドル売りは期日決済以外は様子見スタンス。米系短期筋のドル売りは111.50円から継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は引き続き110.80円からドル買いが観測されている。米系短期筋は110円台後半からドル買いスタンス。

本日は香港市場が休場となっていることで市場流動性が低下しており、米系短期筋主導の展開になる可能性があり、値動きに荒い展開が想定される。

 

★米国債券買い持ちが急拡大

米国債券市場では、米国の経済指標減速や駅財政策の停滞懸念、FRBによる6月利上げの織り込み進捗とその後の利上げペース鈍化観測などにより、米10年債金利が低下傾向にある。4月以降、米長期金利は先行きの金利低下を見越した買い持ちが急拡大した。シカゴIMM投機筋の米10年債ポジションは5月23日週に、差し引き+36万2501枚の大幅買い越しとなり(前週は+24万0010枚)、3週連続で買い持ちが増加した。引き続き買い持ち拡大の勢いが遅行波及する形で米長期金利の低下余地は残るものの、反動調整によるポジション整理と金利上昇、ドル高の潜在マグマが蓄積されている。

 

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