FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

2020/01/24/15:16:13

日経平均株価:見送りムード強く小動きの展開

日経平均株価は、引き続き中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎拡大が懸念されるほか、円高に振れている為替相場に対する警戒感も意識された。また、週末であることから売り買いともに偏ったポジションが取りにくく、見送りムードが高まった。結局、前日比31円高の2万3827円と反発して終了した。

 

東京外国為替市場:様子見ムード強く道高調整の動き

ドル/円は、国内輸入企業などのドル買い・円売りに支えられ109.58円付近まで小幅に値を上げた。しかし、中国国家衛生国家委員会が『新型コロナウイルスの患者が830人に増えて、25人が死亡』と発表したため、上値を追う動きは限られた。その後は、今日から始まる中国の大型連休を控えた持ち高調整などのドル売り・円買いに押され、109.45付近へ下落した。午後は、日経平均株価やアジア主要株価の動向をにらみながら、109.50円を挟んでもみ合う展開となった。ユーロ/ドルは、前日に行われたラガルドECB総裁の会見がややハト派的な内容と受け止められ、緩和的な政策が長期化するとの思惑からユーロ安・ドル高が続き、1.10ドル台半ばの安値圏で推移した。

 

1月第2週の日本株は海外投資と個人が買って年金が売り

東京証券取引所が23日発表した1月第2週(14-17日)投資部門別株式売買動向(東京・名古屋2市場・1-2部・新興市場計)によると、海外投資家は3週ぶりに買い越し、買越額は751億円と前の週の売越額454億円から買い越しに転じた。一方、個人は2週ぶりに買い越し、買越額は1634億円と前の週の売越額88億円から買い越しに転じた。年金基金を代行する信託銀行は6週連続で売り越し、売越額は490億円と前の週の売越額173億円から拡大した。

 

新型肺炎感染が新たな世界経済リスクに

新型肺炎感染拡大が世界中で徐々に報じられている。世界保健機構(WHO)は22日、23日に開催した2日間の会合で、時期尚早との判断で『緊急事態』宣言を見送った。このため、いったん、恐怖は緩和した。ただ、中国政府による公表よりも、中国国内の感染例が実際に多い可能性があると懐疑的見方もある。万が一、SARSのような猛威に発展した場合は、世界経済の新たなリスクになると警戒される。2003年にSARSが蔓延した際、中国国内総生産(GDP)を2%近く引き下げた。 また、中国経済の構造が輸出型から消費型に移行しつつあるため、一部のアナリストはSARS時よりも、中国経済に与える影響が大きくなるとの警告もある。国内外旅行を含め、年を通じて消費が最も活発となる旧正月の休みに重なったことも手痛い。中国政府が複数都市での移動制限措置を実施していることなどから、中国人は旅行を取りやめ、自宅にとどまる傾向にある。

 

トルコ財務相は中銀は独立性を保っていると発言

ダボス会議に出席したアルバイラク・トルコ財務相は23日、トルコ中銀は米連邦準備理事会(FRB)と同じように独立性を保っていると述べ、中銀がエルドアン大統領の利下げ圧力に屈しているという見方を打ち消した。また、同財務相は今週、トルコ政府が掲げている20年の5%成長目標は現実的な数値と発言した。国際通貨基金(IMF)や世界銀行は、トルコの20年成長率は3%程度にとどまると予測している。

 

米大統領選に向けた民主党の候補者の支持率

2020年米大統領選に向けた民主党の候補指名争いで、バイデン前副大統領が支持率でトップに立っていることが、23日公表のロイター/イプソンの世論調査で明らかになった。調査は1月22-23日に、民主党員と無党派1108人を対象にオンラインで実施した。うち、有権者登録をしている人は545人。統計の誤差はプラスマイナス約5%ポイント。各候補の支持率は、バイデン氏の支持率は24%、サンダース上院議員は20%、ウォーレン上院議員は12%だった。また、ブルームバーグ前ニューヨーク市長は約10%、インディアナ州サウスベンド前市長のブテイジェッジ氏は7%、クロブシャー上院議員は3%で、この数週間に支持率がそれぞれ数%ポイント上昇した。

バイデン氏は昨年の出馬表明以来、支持率がほぼ一貫して首位になっているが、他候補を大きく引き離すには至っていない。

候補者選びが実質的にスタートするアイオワ州党員集会まで2週間を切る中、調査で候補者を選んだ人のなかでも、選択が最終決定だと回答した有権者は43%にとどまった。

 

 

米国市場では1月マークイット製造業購買担当者景気指数(PMI)が公表

米マークイット1月製造業PMIは52.8と、12月の52.4を上回る公算となっている。1月15日発表の1月NY連銀製造業景気指数と16日発表のフィラデルフィア連銀景況調査はいずれも市場予想を上回った。マークイット1月製造業PMIも市場予想を上回った場合、来月初旬に発表される1月ISM製造業景気指数の改善が期待されることでドル買い要因となりやすい。

 

欧米イベント

○17:15   1月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:50.6)
○17:15   1月仏サービス部門PMI速報値(予想:52.2)
○17:30   1月独製造業PMI速報値(予想:44.5)
○17:30   1月独サービス部門PMI速報値(予想:53.0)
○18:00   1月ユーロ圏製造業PMI速報値(予想:46.8)
○18:00   1月ユーロ圏サービス部門PMI速報値(予想:52.8)
○18:30   1月英製造業PMI速報値(予想:48.9)
○18:30   1月英サービス部門PMI速報値(予想:51.0)
○18:30   ハスケル英中銀金融政策委員会(MPC)委員、ビルロワ・フランス中銀総裁、クノット・オランダ中銀総裁、ダボス会議で発言
○19:30   ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、ムニューシン米財務長官、黒田日銀総裁、ダボス会議で発言
○22:30   11月カナダ小売売上高(予想:前月比0.4%/自動車を除く前月比0.4%)
○23:45   1月米製造業PMI速報値(予想:52.5)
○23:45   1月米サービス部門PMI速報値(予想:52.9)
○23:45   1月米総合PMI速報値
○世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議、最終日)
○韓国、中国(旧正月)、休場

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

イールドスプレッドで1月24日の米国株市場を先取り!

2020/01/24/12:09:17

 

★NY株式市場では、三指数はまちまちの動きとなった。ただ、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で三指数ともに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。そのため、三指数ともに割高感が若干緩和される結果となった。株価が上値追いとなるには米長期金利の低下がポイントとなる。また、市場の注目は米国企業の10-12月期決算結果や欧米の貿易協議に移ってきている。そのため、欧米タイムで株価指数が動きやすい展開となっている。米国株への過熱感が残っていることから、コロナウイルスの感染者拡大などのネガティブ報道には十分注意する必要がありそうだ。NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。三指数とも割高危険水位までスプレッドが縮小してきているので注意。

 

NYダウは、5日SMAの29,238ドルを下抜けた。何とか10日SMAの29,085ドルがサポートとなり下げ止まっている。ただ、上値を切り下げる展開となってきており、下落調整的な動きになってきた。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、買われ過ぎ過熱感から%DがSlow%Dをわずかい下抜けしてきており、下落基調的な動きになってきている。ただ、史上最高値圏で推移しており、欧米貿易協議の行方や米企業決算結果やコロナウイルスの感染拡大報道などで上下に振れやすくなっている。米国株全般に過熱感が出ており、いつ下振れしても不思議ではない状況となっていることには警戒が必要である。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.130%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

               20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・1月22日:▲3.104%⇒1月23日予想▲3.147%

 

1月23日のNYダウが小幅下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.130%から▲0.983%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井となった▲3.069%まで▲0.078%に接近した。19年4月25日の天井となった3.048%まで▲0.099%に縮小した。20年1月17日の天井となった▲3.018%まで▲0.129まで接近した。米長期金利が低下したうえ株価も下落したことで、イールドスプレッドは拡大し徐々に割高感も緩和してきた。

 

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から投資家心理が悪化し一時210ドル超下げた。シンガポールでも感染者が発見されたことが嫌気された。しかし、世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスについて『緊急事態宣言』を見送ると急速に買い戻しが入り、プラス圏を回復する場面があった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.467%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

                20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・1月22日:▲3.067%⇒1月23日予想▲3.100%

 

S&P500がわずかに上昇した一方で、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.467%から▲0.367%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.369%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.134%に接近した。20年1月17日の天井となった2.990%まで▲0.110%に接近した。S&P500のイールドスプレッドは再び3.0%台に戻ったが、買われ過ぎ過熱感は残っている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.110%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・1月22日:▲1.782%⇒1月23日予想▲1.813%

 

NASDAQが上昇した一方で、米長期金利がそれ以上に低下したことからイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.110%から▲0.297%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.615%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.345%に接近した。NASDAQは15日のPERが29倍台後半から27倍台後半に急低下した。そのため、割高感が修正されたこともありさらに上昇する可能性もある。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。米中貿易交渉の進展期待が高まると買われやすい。一方で、米中関係悪化の報道では、売られやすい展開になりやすい。米中間で『第1段階合意』は署名されたが、次は『第2段階合意』に向けて米中間で協議される。そのため、今後も米中貿易摩擦に関する報道に振られる展開が予想される。中国発の新型コロナウイルスの感染が拡大してきた。2003年に発生したSARS発生後では、中国GDP第1四半期は11.1%だったが、第2四半期のGDPは9.1%に低下した。そのため、感染拡大の規模が大きくなると中国経済に悪影響を与える。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数はまちまちの動きとはなっていたが、、米長期金利が低下したことで三指数ともに拡大した。新型コロナウイルスの感染が拡大するようなら、リスク回避の債券買いになりやすく米長期金利が低下しやすい。そのため、今後も金利が低下するようなら、イールドスプレッドはさらに拡大しやすく米国株の割高感が払しょくされる。NYダウやS&P500は割高感が残っていることから、上値の重い展開が続きやすい。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

カテゴリー: ホットニュース

SARS時の日経225と東京金の価格動向!

2020/01/24/09:33:52

 

★2002年11月から2003年7月のSARS封じ込め成功の発表までの日経225と東京金の価格動向を追ってみた。

日経225は、11月27日にインフルエンザ流行が発生しているとWHOに報告された時は上昇基調の途上であった。しかし、数日後にピークを打つと一転下落基調となった。その後も上げ下げを繰り返しながら徐々に上値・下値を切り下げながら下落基調となった。ただ、4月28日の7,603.76円が底値になると日経225は上昇基調となった。7月5日にSARS封じ込め成功との発表があった翌営業日に7日では大陽線となる上昇となった。その後は、ダブルトップを形成しする展開となったが、大崩れすることなく9月中旬まで上昇が続いた。

 

東京金は、11月27日にインフルエンザ流行が発生しているとWHOに報告さると、明確な上昇トレンドが発生する展開となった。ただ、大流行の兆しが出た3月以降は一変して弱含みとなった。しかし、短期間で下落調整が終了すると再び反転する展開となり、その後はもみ合う展開が続いた。ただ、6月4日の高値1,312円がピークとなると下落基調となり、7月5日のSARS封じ込め成功の発表後も低下基調が続いた。ただ、7月29日安値7月29日の1,150円が底値となり、その後は戻り基調が続いた。

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