FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足はじり安基調が継続!

 

★8月24日以降の金標準先物の60分足では、心理的節目となる7,700円を維持出来ずにじり安基調が継続したことで、雲を下抜ける展開になった。ただ、240時間SMA(茶線)がサポートとして意識され下支えされている。240時間SMAを下抜けすると、8月27日安値7,622円が意識される。一方戻り場面では、雲の下限がレジスタンスとして意識される。ただ、先行き雲の厚みが薄くなることから、上値を抑える力も鈍化することで、上抜けしやすくなる。

 

NY金先物市場は1732.90-1752.80ドルのレンジ相場となった。この日発表された8月米消費者信頼感指数が市場予想を大きく上回る強い結果になると、米長期金利が上昇した。金利がつかない資産である金相場は売りに押された。アジア市場の序盤で1752.80ドルまで買われたが、換金目的の売りが増えたことによって、金先物の上値は再び重くなり、ニューヨーク市場の序盤から中盤にかけて1732.90ドルまで反落した。ただ、ユーロの値動きを意識して売りは縮小し、通常取引終了後の時間外取引では1735ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、一転して戻り場面では上値抵抗体として意識される。また、もう一段下落すると、買い方からの手仕舞い売りが出やすくなるので注意したい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルと共にゼロラインを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下押しバイアスが残っている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ低水準で横ばいとなっているものの、下落トレンドが継続している間は低水準で底這いとなりやすい。

 

金標準先物の日足では、100日SMAに上値を抑えられると、75日SMAの7,689円をも下抜ける展開になり、上値の重さが意識されている。下値では、上向きの25日SMAの7,626円がサポートとして意識されるかが焦点になる。NY金先物市場では、米長期金利が上昇したことが重しになり、換金目的の売りに抑えれる展開になっている。外国為替市場では、良好な米経済指標を受けると米長期金利が上昇したことで、ドル買い・円売りが強まったことで、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は、75日SMAを下抜けしたことで、下押しバイアスが強まりやすいため、25日SMAで下げ止まるかが焦点になる。一方で、75日SMAを早々に回復するようなら、再び上値トライの動きにつながりやすい。60分足では、240時間SMAで反転するのか、それとも下抜けしてしまうのかが注目点となる。

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