FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では高値圏でもみ合い!

 

★8月23日以降の金標準先物の60分足では、逆三尊底のネックラインの7,684円を上抜けると上昇基調が強まった。ただ、雲のネジレ近辺から上昇勢いが鈍化して、もみ合い相場になった。心理的節目の7,700円台回復しており、底堅く推移している。NY時間帯に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1731.40-1757.90ドルのレンジ相場となった。前週末のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言を受けた米金利の上昇はこの日も継続した。金利がつかない資産である金相場の重しとなった。一方で、外国為替市場では対ユーロなどでドル売りが進んだため、ドル建てで取引される金の割安感を手掛かりにした買い戻しも入った。ロンドン市場の序盤にかけて1731.40ドルまで売られた後、ポジション調整的な買いが増えたことで反発した。ニューヨーク市場の序盤から中盤にかけて1757.90ドルまで買われる場面があった。ただ、米長期金利の上昇やドル高を意識して買いは縮小し、通常取引終了後の時間外取引では1750ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯が下方にあることから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすい。そのため、高値圏で出来高が膨らむかが相場の焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン上方でシグナルと共に上向きを維持していることから、上昇基調は継続している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準で横ばいとなっており、上昇基調は鈍化傾向にある。寄り付き後の動きが注視される。

 

金標準先物の日足では、100日SMAの7,725円がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。100日SMAを上抜け出来ると上値追いの動きになりやすい。下値では25日SMAの7,622円がサポートとして意識され下支えする展開になっている。レンジ相場が続いている。NY金先物は、米長期金利の上昇や米ドル高が嫌気される展開となっている。FRBによる金融引き締めに長期化観測が出ており、金の重しになりやすい。外国為替市場では、米長期金利の上昇や日米金融政策の違いを意識したドル買いが強まり138円台半ば近辺で推移しており、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は、100日SMAを上抜け出来るのか、それとも再びレンジ内の動きになるかが焦点になる。60分足ではNY時間帯に雲のネジレがあり、相場の節目になりやすいので注意。

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