★8月16日以降の金標準先物の60分足では、戻り上値の重い展開となっている。下値では7,600円割れで押し目買いが入りやすく底堅い展開となり反発した。ただ、上値では雲がありレジスタンスとして意識されやすい。夜間取引に入ると、雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1740.20-1762.10ドルのレンジ相場となった。先週、米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派な発言が相次いだ流れを受けた米金利上昇・ドル高が重しとなった。金利上昇は金利が付かない資産である金の相対的な価値低下を意識させた。ドル高は、ドル建て金価格の割高感につながり、売りを誘った。アジア市場で1762.10ドルまで買われたが、ドル高や米長期金利の上昇を意識した売りが強まり、ニューヨーク市場の序盤に1740.20ドルまで下落した。その後、1753.10ドルまで戻したが、戻り売りの興味も残されており、通常取引終了後の時間外取引では主に1750ドルを挟んだ水準で推移した。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯が戻り上値を抑える展開になっている。7,650円付近では出来高が多いことから、買い方からの『やれやれ売り』も出やすく、上値の重しになっている。売り一巡するまでは、上値の重さが意識される。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルを上抜け緩やかに上向きになっており、戻り基調が続いている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dの両線が上向きになっており、戻りの勢いが継続している。寄り付き後のストキャスティクスの動向が注目される。
金標準先物の日足では、上値を横ばいの5日SMA7,651円がレジスタンスとして意識されている一方で、下値では25日SMA7,593円がサポートとして意識されるレンジ相場となっている。連日もみ合い相場が続いており、方向感を欠く展開となっている。NY金先物市場は、米金利上昇や米ドル高が嫌気され連日弱含みの展開になっている。為替市場では、ドル高が継続していることから、金標準先物の下支えとなっている。過度な円高基調になりにくいことから、今後も下支え要因となりやすい。
本日の注目点は、上下に挟まれている抵抗体の上下どちらかに放れるかが焦点になる。ジャクソンホール会議までは、思惑が交錯しやすく上下に振れる展開になりやしものの、方向感が出るには至っていない。60分足では、夜間取引になると雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
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