FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では心理的節目となる7,700円を意識!

 

★8月1日以降の金標準先物の60分足では、心理的節目となる7,700円が上値目処として意識され一旦下押し調整になっている。各SMAが緩やかに上向きになっていることから、24時間SMA(緑線)サポートとして意識される。先行きの雲も緩やかに上昇していることで、上昇基調は継続している。

 

NY金先物市場は1780.20-1811.60ドルのレンジ相場となった。強い米雇用統計を受けて為替市場でドル高が進み、ドル建ての金は割高感から売りに押された。また、米金利が急上昇したことも金利を生まない金の売りに拍車をかけた。アジア市場で1811.60ドルまで買われたが、米雇用統計発表後に利食い売りが活発となり、一時1780.20ドルまで反落した。その後、一時1795.40ドルまで戻したが、米長期金利の上昇やドル高を意識して金先物は伸び悩み、通常取引終了後の時間外取引では主に1790ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、7,450円前後で出来高が膨らんでいることから、上値が重くなると利益確定売りも出やすく上値を抑える。ただ、7,650円前後で出来高が増えていることから、利益確定売りなどを吸収する展開となっている。出来高が膨らんでくるかが注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で緩やかに上昇している一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ高水準から一時は下落基調となったものの、%DがSlow%Dを上抜けしてきたことから、戻り基調になってきている。寄り付き後に明確に上抜け出来るかが焦点になる。

 

金標準先物の日足では、25日SMAの7,590円を上抜けしたものの、上値には100日SMAの7,699円や75日SMAの7,723円が上値目処として意識されている。NY金先物市場は、米長期金利上昇やドル高を嫌気して、心理的節目となる1,800ドルを下抜ける展開になり、上値が重くなった。外国為替市場では、米7月雇用統計が好結果となったことで、FRBによる大幅な追加利上げを期待したドル買いが強まった。そのため、金標準先物の下支えとなった。

本日の注目点は、5日SMAや25日SMAがサポートとして意識される一方で、上値も75日SMAや100日SMAがレジスタンスとして意識される展開になる。下抜けするのか上抜けするのかが焦点になる。60分足でも、7,700円を上抜けしてくるのか、24時間SMAを下抜けするのかがポイントになる。

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