FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲の下限がレジスタンス!

 

★7月12日以降の金標準先物60分足では、24時間SMA(緑線)を上抜けしたものの、雲の下限がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。先行きも雲の厚みが増すことから抵抗体として意識されやすい。また、上値では72時間SMA(青線)120時間SMA(赤線)がレジスタンスとして意識される。

 

NY金先物市場は1702.60-1716.50ドルのレンジ相場となった。外国為替市場では対ユーロなどでドル安が進み、ドル建てで取引される金の割安感を意識した買いが入った。もっとも、今週は日銀や欧州中央銀行(ECB)などの金融政策発表が控えていることもあり、積極的に持ち高を傾ける展開にもならなかった。アジア市場で1702.60ドルまで下げたが、ユーロ高を意識してロンドン市場で1716.50ドルまで反発した。ただ、ニューヨーク市場では米長期金利の上昇や株高を受けて利食い売りが観測されており、通常取引終了後の時間外取引で1708.00ドルまで下げる場面があった。

 

価格帯別出来高では、7,600円前後に出来高が多いことこから、戻り場面では買い方からの「やれやれ売り」が上値の重しとなりやすい。一方、7,550円前後が下値目処として意識され出来高が膨らんでいる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルと共に上向きを維持しているものの、ゼロラインがレジスタンスとしてい意識されている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、高水準で%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになってきていることで、上値が重くなっている。引けにかけて上値の重さが意識される展開になっている。

 

金標準先物の日足では、100日SMAを下抜けするとレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になった。そして、下向きの5日SMAと10日SMAがレジスタンスとして意識され、短期的には下押しバイアスが強まっている。NY金先物は、米長期金利上昇や米国株高から上値の重い展開になっている。ただ、心理的節目となる1,700ドル台は維持しており、維持出来るかが焦点になる。外国為替市場では、米長期金利が上昇したことが支えとなり、138円台を回復しており金標準先物の下支えになっている。本日から明日まで日銀金融政策決定会合が実施されることから、思惑的な動きに振れる展開になりやすい。また、21日のECB定例理事会では10年ぶりに政策金利の引き上げが予想されており、利上げ幅に関しての思惑でユーロ/ドルも振れやすい。

本日の注目点は、下向きの5日SMAと10日SMAがレジスタンスとして意識され下押しするのか、それとも上抜けするのかが焦点になる。下値では心理的節目となる7,500円が意識される。60分足でも、雲の下限がレジスタンスとしてい意識されていることから、上抜け出来るかも注目点になる。

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