FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では8,000円台維持出来ず!

 

★6月23日以降の金標準先物の60分足では、夜間取引で急騰して8,018円まで上昇するも、その後は急落する展開になった。心理的節目となる8,000円台の滞空時間は短かった。ただ、120時間SMA(赤線)や雲の上限がサポートとして意識され下げ止まる展開になった。NY時間には雲の上限が上昇することから、価格もレンジを引き上げることが出来るかが焦点となる。

 

NY金先物市場は1810.70-1834.90ドルのレンジ相場となった。1-3月期米GDPや同・個人消費の確定値が下方修正されると、安全資産とされる金に買い戻しが入った。もっとも為替相場でドル買いが対ユーロなどで進むと、割高感が生じたドル建ての金は上値を切り下げた。ロンドン市場の前半に1810.70ドルまで売られたが、ニューヨーク市場の序盤にかけて1834.90ドルまで反発した。しかしながら、主要通貨に対するドル高が続いたことから、米長期金利は低下したものの、金先物の上値は重くなった。通常取引終了後の時間外取引では主に1820ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、8,000円前後で出来高が多いことから、一旦含み損を抱えた買い方からの『やれやれ売り』に押される展開になった。一方、下値でも出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りも出やすい。8,000円台を維持出来るまでは、上値の重い展開が継続しやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートとして意識され反発したものの、シグナルと共に横ばいになっており、トレンドレス状態になっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dは下落基調から持ち直す動きになっているものの、横ばいになっており持ち直しの勢いが鈍化している。

 

金標準先物の日足では、わずかに5日SMAの7,902円と10日SMAの7,938円を上回っており、短期的な上昇基調が継続している。NY金先物市場は、ドル高を嫌気して売れたものの、心理的節目となる1,800ドルを維持しており、下値では押し目買いも入っている。為替市場では、一時137.00円と24年ぶりのドル高・円安と円安基調が継続していることで、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを維持して再び8,000円台維持トライとなるかが焦点となる。一方、下抜けした際は、上向きの25日SMA7,845円がサポートとして意識されるかも注目点になる。60分足では、雲の上限が引き上がることから、価格のレンジも引き上がるかが焦点になる。

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