FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲上限を意識!

 

★6月21日以降の金標準先物の60分足では、雲の上限と120時間SMA(赤線)がレジスタンスとして意識され押し戻される展開になった。ただ、24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され下支えされた。先行きは雲の上限が低下することで、雲の上限上抜けしやすくなる。また、夜間取引に雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1819.10-1830.90ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルが対ユーロで買い優勢となると、ドル建ての金は割高感から上値の重い展開になった。6月米消費者信頼感指数や同月リッチモンド連銀製造業景気指数が市場予想を下回ると、安全資産とされる金に買いが入るも反発力は強まらなかった。ロンドン市場の序盤にかけて1830.90ドルまで買われたが、米ドル高を受けて伸び悩み、ニューヨーク市場の後半にかけて1819.10ドルまで売られた。通常取引終了後の時間外取引では主に1821ドル近辺で推移した。

 

価格帯別出来高では、上値に出来高が多い価格帯があることから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出て戻り上値の重しになっている。また、下値でも出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りも出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルを下抜けしたことで上値が重くなっている。ただ、両線とも横向きになっており、トレンドレスの状態になっている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっていることで、下押しバイアスが強まってる。

 

金標準先物の日足では、辛うじて5日SMAの7,930円と10日SMAの7,932円を上抜けしていることから、短期的な上昇基調は継続している。NY金先物市場は、ドル高が強まったことで、売られる展開になった。ただ、米経済指標がで不調な指標が増えており、米景気の先行き減速懸念も高まってきている。NY金先物は1,800ドル台を維持出来るかが焦点になる。外国為替市場では、月末・期末に向けてのドル需要の高まりが意識されドル高になった。短期的な要因のため、ドル高が持続するかは不透明となっている。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを維持して、心理的節目となる8,000円台回復と維持が出来るかが焦点となる。下値では、上向きの25日SMAの7,830円が下値目処として意識される。60分足では、雲の上限が低下することや、夜間取引に雲のネジレがあることから、上下どちらかに動意つく可能性がある。

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