FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲上限がサポート!

 

★6月17日以降の金標準先物の60分足では、一時心理的節目となる8,000円を下割れしたものの、雲の上限がサポートとして意識されると反転する展開になった。その後は24時間SMA(緑線)もサポートとなり、再び8,000円台を回復して終了した。

 

NY金先物市場は1824.50-1850.30ドルのレンジ相場となった。米国株が大幅反落してスタートし、安全資産の金に買いが入る場面もあったが、米国株が上昇に転じ、金の買いは続かなかった。パウエルFRB議長がインフレ高を抑制するために利上げを継続する意向を強調したことも金の上値を圧迫したロンドン市場の序盤にかけて1824.50ドルまで売られたが、ドル高が一服したことから、ニューヨーク市場の序盤に1850.30ドルまで反発した。ただ、戻り売りの興味も残されており、米長期金利は低下したものの、伸び悩んだ。通常取引終了後の時間外取引では1840ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

価格帯別出来高では、7,950円前後に出来高の多い価格帯があり、この価格帯がサポートとして意識されている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートとして意識され緩やかに上昇基調を維持している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ高水準で横ばいになっており、方向感を欠く展開になっている。高値圏でのもみ合い相場となっている。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAの7,963円と10日SMAの7,938円がサポートとして意識され上昇基調が継続している。NY金先物市場は、リスク回避の買いとインフレ抑制のための米利上げ観測の売り材料に1,800ドル半ば前後でもみ合う展開が継続している。外国為替市場では、米長期金利のが低下したことや、米国株が軟調推移したこともあり、ドルの上値が重くなった。しかし、日米金融政策の方向性の違いが明確なことから、下押しも限定的になっている。そのため、金標準先物の下値を支える展開になっている。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAに支えられ6月13日高値8,106円を上抜け出来るかが焦点になる。一方、上記SMAを下抜けすると上向きの25日SMAの7,776円が下値目処として意識される。60分足では、雲の上限が重要なサポートラインとして意識される。

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