FITS エコノミックレポート

金標準先物の60分足では上放れの展開!

 

★5月26日以降の金標準先物の60分足では、もみ合い相場から上放れする展開になった。各SMAも緩やかに上向きになってきており、短期的な上昇基調は継続している。夜間取引に入ると2回の雲ネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。引けにかけては7,700円前後でのもみ合い相場となっており、大台を維持出来るかが焦点になる。

 

NY金先物市場は1830.20-1853.00ドルのレンジ相場となった。米長期金利の上昇やドル高を受け、金利が付かない資産である金の相対的な価値低下やドル建て相場の割高感が、序盤は上値を重くした。しかし、米金利の上昇を嫌気した株安が進むと、リスク回避資産とされる金を買う動きが活発化しプラス圏へ浮上した。ドル高を嫌気して一時1830.20ドルまで下げたが、NY市場で安全逃避的な買いが入ったことで1853.00ドルまで買われている。通常取引終了後の時間外取引では主に1850ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことで、売り方からの買い戻しも交えて7,700円前後まで上昇した。ただ、上値で出来高が膨らまないため、上値が重くなった。高値圏で出来高が膨らむかが焦点になる。もう一段上昇すると、下値での売り方からの買い戻しも入りやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートとして意識され、シグナルと共に上向きを維持しており、上昇基調は続いている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準で横ばいになっており買われ過ぎ過熱感が出ている。

 

金標準先物の日足では、上向きになった5日SMAと10日SMAを支えに上昇基調が強まった。下向きの25日SMAの7,655円を上抜けしたことで戻り基調が継続しやすい。NY金先物市場は、米長期金利と米国株の動向に振れやすい地合いとなっている。1,800ドル半ばでもみ合い相場となっている。外国為替市場では、インフレ高進とFRBの金融引き締め観測から、ドル高となり130円台を回復する展開になり金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は、25日SMAの上抜けを維持出来るかが焦点となる。60分足では、7,700円を挟んでもみ合い相場となっていることで、7,700円台を維持出来るかがポイント。また、夜間取引には雲のネジレが2回あることから、相場の節目になりやすい。

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