★5月17日以降の金標準先物の60分足では、上値・下値を切り上げる戻り基調が継続していた。しかし、240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上値を切り下げてきたことで、三角持ち合いの様相となっている。そのため、上下どちらかに放れる前兆となっている。
NY金先物市場は1843.30-1864.30ドルのレンジ相場となった。欧州通貨を中心にドル売り地合いが強まったことで、ドルで取引される金先物は割安感から堅調な動きを見せた。もっとも、米国株式市場が上げ幅を広げると、安全資産とされる金は徐々に上値が重くなった。アジア市場の序盤で1843.30ドルまで売られたが、ロンドン市場の中盤にかけて1864.30ドルまで反発した。しかし、欧米株高によりニューヨーク市場で1845.40ドルまで売られる場面があった。通常取引終了後の時間外取引では1850ドル台で推移した。
価格帯別出来高では、買い方からの『やれやれ売り』を吸収しながら緩やかに上抜けしてきたことから、上値のしこりは減少している。一方で、下値でも出来高が膨らんでいることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルと共に横ばいになっており、トレンドレスの状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Dが下向きになりSlow%Dを下抜けする動きになっており、やや下押しバイアスが強まってきている。
金標準先物の日足では、下向きの10日SMAの7,564円を上抜けしてきた。また、5日SMAは緩やかに上向きに転じたことで、短期的には上昇基調となってきた。上値では3月9日高値7,672円や3月29日高値7,731円が上値目処として意識される。NY金先物市場では、ユーロに対してドル安が進んだことが相場の支援材料となった。しかし、米国株高や米長期金利の上昇から上値の重さも意識される。外国為替市場では、欧米株高からリスク選好の円売りが優勢になったものの、127円台後半で横ばいになり上値追いにはつながっていない。ただ、下値も限定的なことから、金標準先物の下支えとなる。60分足では、下値は切り上げる一方で、上値が切り下がる展開になったことで、三角持ち合いの様相となっている。そのため、上下どちらかに放れるかが注目される。
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