FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではもみ合いながら出来高膨らむ!

 

★5月10日以降の60分足では、24時間SMA(緑線)や雲の下限を上抜けしたものの、72時間SMA(青線)がレジスタンスとして意識され、戻り上値の重石になっている。各SMAが緩やかに下向きになっていることで、上値の重い展開が継続する。先行き雲の上限が低下してくることから、上抜け出来るかが焦点になる。

 

NY金先物市場は1785.00-1826.00ドルのレンジ相場となった。時間外では売りが強まり、節目1800ドルを割り込んで1月下旬以来の安値となる1785ドルまで下げ足を速めた。ただ一巡後は底堅い展開になった。5月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を大きく下回り、景気の減速懸念を背景とした買いにも後押しされた。アジア市場で1785.00ドルまで売られたが、ロンドン市場で反転し、ニューヨーク市場の終盤にかけて買いが強まる展開となった。通常取引終了後の時間外取引で1826.00ドルまで上昇した。 

 

価格帯別出来高では、7,500円前後でもみ合いながらも出来高が膨らんでいることから、押し目買いが強いことを示している。7,700円前後で出来高が多くなっていることで、戻り場面では上値の重石になる。出来高の少ない価格帯では、値動きが大きくなりやすいので注意。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしてきたことで、戻り基調が継続していることを示している。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感が出ている。そのため、上値が重くなると調整下落的な動きになりやすい。

 

金標準先物の日足では、上値を下向きの5日SMA7,577円がレジスタンスとして意識される一方で、下値では上向きの75日SMA7,371円がサポートとして意識される。上下どちらに抜けるかが焦点になる。NY金先物市場は、米経済指標は予想外に悪化していたことから、景気の減速懸念を背景に買いが入った。ただ、FRBの金融引き締めは始まったばかりで、今後も継続する方向にあることから上値追いの動きにはなり難い。為替市場では、悪化した米経済指標を受け米長期金利が低下したことから、ドル/円も129.00円付近まで下落した。ただ、日米金融政策スタンスの違いを意識したドル買いは根強いことから、下値も限定的となっている。

本日の注目点は、5日SMAを上抜けするのか、75日SMAを下抜けするのかが焦点になる。25日SMAも緩やかに下向きになってきていることから、中期的にも上値が重くなってきている。60分足では、雲の中に位置していることから上下どちらに抜けるかがポイントになる。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ